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米連邦公開市場委員会(FOMC)利上げ示唆で株価下落!注目はテーパリング! [世界経済と日本]

17Jun2021-1.jpg日本時間17日午前3時に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC:Federal Open Market Committee)会の会合の中身次第では株価が大きく動く可能性が高いので注目してみました。


午前3時に、FOMCの発表があり、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0-0.25%で据え置くことを決定し、一方で2023年末までに2回の利上げを見込んでいることを示唆しました。


その途端、ダウ平均株価( Dow Jones Industrial Average)上のチャートの中央部分の赤い長い線がその瞬間の下落です。


この動きは予め予想出来ていたので、CFD(差金決済取引 Contract for Difference)で、所謂空売りが出来るので、事前に空売りをして、発表後の2分以内で買戻しをしたら瞬時にプロフィットが出ました。


アメリカの5月の消費者物価指数(Consumer Price Index)が5%と物価が上昇傾向にある事が分かり、経済が回復する中で利上げ開始時期が前倒しされる可能性を感じました。


つまり市場のだれもが、アメリカが中共ウイルスの感染拡大で冷え切った経済を金融緩和で活力を与えて来ましたが、ワクチンの接種率が上がり、景気が回復に向かい物価が上昇し始めたので、もうそろそろ金融緩和を止めようと言う動きを凝視しているのです。


この金融緩和が先細りして行く事をテーパリング(Tapering)と言います。


これが確認されると、量的金融緩和が縮小する訳ですから、市場に溢れたお金が吸い上げられますので、当然株価は下落し、インフレを抑える方向に向かう事を意味します。


こうした関係で、段階的にテーパリングが行われる事が予想され、ダウ平均株価は次第に下落するであろう事が伺われます。


今回下げ幅がこの程度だった事は、こうした動きが折込済みとなって居た事が伺われます。


CFDは、2009年12月28日「金融商品取引法改正等に係る政令・内閣府令」により解禁された比較的新しいデリバティブの一種で、これまで大変だった空売りがCFD(差金決済取引)出来る様になり使い方によっては便利です。


難点として、事実上手数料がまだ高いので、相場が大きく動かない時はスプレッドが取れず、手数料負担が比較的高くなりますので余りお勧めはできません。


また、手数料ゼロを謳っている所でも、管理費や約定価格にスプレッドと言う形で含まれている事もありますのでご注意下さい。


極めて短期的な取引向きで、長期的な取引には管理費などが発生するのでコストが高くなります。


更に、実際のダウ平均株価とCFD上の取引価格の間に価格差が生じている事があり、これも注意が必要で、この価格差を利用して裁定取引が出来るのかと思いましたが、手数料が高過ぎて鞘取りが出来そうもありません。


また、レバレッジが掛けられるのですが、掛け過ぎは投資では無くギャンブルに変わり、証拠金が少ないと強制ロスカットとなり、損失が確定してしまいますので、プロ以外はレバレッジは2~3倍程度に抑えた方が無難です。


CFDはプロには便利ですが、リスクの多いデリバティブ取引の一種ですから、相場は自己責任である事、正しい知識がないと更に危険性が高まる事は言うまでもありません。

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