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新型肺炎コロナウイルスの脅威!早期に対策を取らないと数万人の死者が! [ニュース]

27Feb2020-1.jpg新型肺炎コロナウイルスと言っても複数存在し、ヒトに感染するコロナウイルスは、風邪のウイルス4種類と、動物から感染する重症肺炎ウイルス2種類が現時点では存在が確認されています。


上の表は、それぞれの症状や感染経路などの特徴を示したものです。


1.風邪のコロナウイルス


ヒトに日常的に感染する4種類のコロナウイルス(Human Coronavirus:HCoV)は、HCoV-229E、HCoV-OC43、HCoV-NL63、HCoV-HKU1の存在が現時点では確認されています。


現在風邪と呼ばれるものの10~15%(流行期35%)がこれら4種のコロナウイルスを原因とされています。


特に冬季に流行のピークが見られ、ほとんどの子供は6歳までに感染を経験する様です。


多くの感染者は軽症だが、高熱を引き起こすこともある。


最初に発見されたのは1960年代に、HCoV-229E、HCoV-OC43が発見されました。


2000年代になりますと、HCoV-NL63、HCoV-HKU1が新たに発見された。



2.重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)


SARS-CoVは、コウモリのコロナウイルスがヒトに感染して重症肺炎を引き起こすようになったと考えられているものです。


これは、2002年に中国広東省で発生し、2002年11月から2003年7月の間に30を超える国や地域に拡大した。


2003年12月時点のWHOの報告によると疑い例を含むSARS患者は8,069人、うち775人が重症の肺炎で死亡しており、その致命率9.6%で約1割が死亡する恐ろしいものです。


ヒトからヒトへの伝播は市中において咳や飛沫を介して起こり、感染者の中には一人から十数人に感染を広げる「スーパースプレッダー」が見られ、感染力が強い事が分かります。


死亡した人の多くは高齢者や、心臓病、糖尿病等の基礎疾患を前もって患っていた人であったと言われます。


子どもには殆ど感染せず、感染した例では軽症の呼吸器症状を示すのみであったそうです。


3.中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)


MERS-CoVは、ヒトコブラクダに風邪症状を引き起こすウイルスであるが、種の壁を超えてヒトに感染すると重症肺炎を引き起こすと考えられている。


最初のMERS-CoVの感染による患者は、2012年にサウジアラビアで発見されています。


これまでに27カ国で2,494人の感染者がWHOへ報告され(2019年11月30日時点)、そのうち858人が死亡し、その致命率34.4%で3人に1人が死亡する大変危険なものです。


大規模な疫学調査により、一般のサウジアラビア人の0.15%がMERSに対する抗体を保有していると言われています。


重症化した症例の多くが基礎疾患(糖尿病、慢性の心、肺、腎疾患など)を前もって患っていたことが解っています。


15歳以下の感染者は全体の2%程度で、ヒトからヒトへの伝播も限定的ではあるが、病院内や家庭内において重症者からの飛沫を介して感染の拡大が起こるそうです。


年に数回程度、病院内でスーパースプレッダーを介した感染拡大が起こっているが、市中でヒトからヒトへの持続的な感染拡大が起こったことは一度もないそうで、街中のような広い空間では感染ない。


2015年に韓国の病院で起こった感染拡大では、中東帰りの1人の感染者から186人へ伝播しましが、これは院内感染だった様です。


注意すべきは飛沫を介して感染の拡大が起こる点で、予防には手洗いと電車などの閉鎖空間ではマスクをすることが感染拡大を防止する方法と考えられます。


また、病院での院内感染が予想されますので、医療機関や高齢者施設では感染予防に配慮する必要がございます。

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