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墨田区の監査結果から分かる杜撰な公金の支出!多過ぎるものは監査されない実情! [墨田区役所の仕事を知ろう]

09Jan2020-1.jpg今日は墨田区の監査委員の仕事について解説しますと、ご覧のものは墨田区の財政援助団体等監査結果に基づき講じた措置等が報告された部分です。


上記の「ア」の部分は、(ア)「墨田区民間保育所等一時預かり事業・定期利用保育事業 費補助金」において、定期利用保育事業に係る利用時間ごとの 延べ利用児童数を誤って計上したため、実績報告書における実績額が要綱に基づく算定額よりも多く報告されていた。


この内容から単純なミスであった事が直ぐに分かり、その過払い額を調査してみますと数万円程度の事でした。


上記の「イ」は指定管理者に関するもので(ア)指定管理者が区に提出した指定管理者業務に係る歳入歳出 予算書において、施設の保守に要する委託費として計上した業 務について、平成30年度の途中に新たに開設した施設であっ たことにより、当該年度は実施をしないこととしたものや指定 管理者による費用負担が生じなかったものがあったにもかか わらず、当該費用を含めた指定管理料が支払われていた。(一 般財団法人本所賀川記念館、子育て政策課)とあります。


この施設は、京成電鉄の高架下に作られた東向島児童館分館「キラむこ」で、開設当時タレントの熊田曜子さんが、5歳児、3歳児、4ヶ月の3名のお子さんを連れて行ったところ厳格なルールで入れなかった事をブログで告白しマスコミに取り上げらた施設です。


当該施設の管理者は、平成30年度の途中に新たに開設した施設であったことにより、当該年度は保守を実施をしないこととしたものや指定管理者による費用負担が生じなかったものがあったにもかか わらず、当該費用を含めた指定管理料が支払われていたものです。


私の方でこの支払われた費用を調査してみますと100万円を超える金額で、指定管理者は当然施設の管理責任がございますので、把握していたと思われます。


管轄の子育て政策課も杜撰な管理状態である事が分かりますし、監査で指摘されるまで返金していない指定管理は、利用者には厳格なルールを適用し使わせなかったのに自らには甘く区民の税金である100万円を超える金額を監査で指摘されるまで返還していませんでした。


しかし、こうした監査で指摘される事は、1千億円を超える膨大な墨田区の歳出のほんの一部に過ぎずまだまだ監査の行われていない部分は膨大にあります。


特に契約案件では、手続きさえ適正ならそれで済んでしまいますので、指名競争入札で同じ業者ばかり呼んで行われる入札では、業者も自分達しか呼ばれていない事は、指名者数から仲間内で連絡を取り合えば、その気になれば談合出来てしまいます。


その結果割高なものを買わされて我々の税金が無駄に使われても、所定の手続きを経た形を取れば監査では指摘されないと言う抜け道が存在する事が伺われます。


また、多過ぎて監査されていないものもあります。


その例が168もある町会自治会への補助金で、幹部役員同士の鉢洗いと称する飲食に公金が使われていると言う指摘や一部の役員による使い込みが住民からされても、これまでろくな監査がされていません。


こうした分野でも墨田区監査委員に頑張っていただきたいと願います。

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