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マイナス金利乱用で悪化する日本の銀行!2019年第2四半期の時価総額上位25銀行! [世界経済と日本]

03Nov2019-1.jpgご覧のグラフは、2019年の第2四半期の時価総額上位25銀行を時価総額順に並べたものですが、この中に邦銀が一行も含まれいません。


私が為替デイラーをしていた30年前には邦銀が数行名を連ねていましたが、この現実を見ると世界一の債権国と言われておりますが、我が国が大変な状況に置かれている事を痛感せざる得ません。


かつては銀行は産業の血液と呼ばれ、企業の設備投資等に資金を供給し、そのお金で企業が生産性を拡大して日本経済が拡大して来ました。


肝心の邦銀の時価総額が世界で25位にも入っていないとなると、我が国全体の信用も下落している事を意味します。


仮に銀行が倒産しますと、日本政府は日本の銀行を守らないと判断されますと、日本全体の信用がガタ落ちになり、ジャパンプレミアムと呼ばれるハンディーが課せられ更に経済全体が悪化する恐れがあります。


その一方でJPモルガンなどのアメリカの商業銀行が目立ち、現在アメリカが独り勝ち感が否めません。


不思議な事にアメリカの投資銀行ではゴールドマン・サックスが20位、モルガン・スタンレーが21位と時価総額ベースでは低い事です。


ゴールドマン・サックスは日本のゆうちょ銀行やJAバンクから資金を集め、デリバティブでチャイナ等のシャドーバンクに投資してローン担保証券(Collateralized Loan Obligation)所謂CLOを売りつけています。


サブプライムローンではリーマン・ブラザーズが倒産しましたが、その時は日本の金融機関はあまり損失を受ける事はありませんでしたが、もしも、ゴールドマン・サックスが倒産すればゆうちょ銀行やJAバンクが巨額損失を出す危険があります。


安倍政権は一体何を考えているのでしょうか、日銀の黒田総裁も円高に向かえば更なる、つまり欧州並みのマイナス金利にするかの様な事を言っており、マイナス金利中毒ではないか感じざる得ません。


世界的な低金利競争で年金資金の運用がハイリスクの債権で運用されており、人類の愚行は常に繰り返してしまう事に気付くべきではないでしょうか。

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