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すみだ北斎美術館の謎を追う 第14話 600万円で購入の狂言図も利権の残滓!   [官僚利権とすみだ北斎美術館の研究]

20161105-1.jpg墨田区が平成20年度の北斎資料収集基金でで購入した葛飾北斎の(かつしかほくさい)の肉筆と言う事で、600万円で購入した「狂言図(きようげんず)」と呼ばれる肉筆です。

この葛飾北斎の肉筆とされておりますが、これも来歴が不明なまま購入され、傍聴が出来ない、議事録も無い密室の資料評価委員会が開催され、評価書と呼ばれる用紙に北斎資料評価員がマルを書き入れるだけのお粗末な方法で決定されておりました。

恐らく国立美術館から鑑定や価格の評価を依頼される美術商の皆さんは驚かれると思いますが、これが墨田区のすみだ北斎美術館の現実で贋作を扱う輩のカモにされて居る事を想像されるのではないでしょうか。

20161105-3.jpg密室の資料評価委員会では傍聴も出来ないどころか情報公開しても議事録が存在しない密室で購入が決められ、ご覧のものは永田生慈資料評価委員の資料購入意見書は「〇」を付けるだけの杜撰な意見書です。

20161105-4.jpgご覧のものは永田生慈資料評価委員の資料評価書は「〇」を付けるだけの杜撰なもので来歴や価格に関わる調査すら行われておらず、自称評論家の永田生慈資料評価委員の事実上独断で決められています。

20161105-6.jpgご覧のものは小島惟孝資料評価委員の資料購入意見書は「〇」を付けるだけの杜撰な意見書で、既に今では故人となって居る同氏は元緑図書館の館長で退職後は自称郷土史家を名乗っていましたが古美術については明らかに素人です。

20161105-5.jpgご覧のものは小島惟孝資料評価委員の資料評価書も「〇」を付けるだけの杜撰なもので、そもそもこの方も古美術品の知識も相場観も無い事は過去の経歴を見ればわかる筈で、事実上永田生慈資料評価委員の言いなりだったと思われます。

20161105-7.jpgご覧のものは新味正道資料評価委員の資料購入意見書も「〇」を付けるだけの杜撰なもので、そもそもこの方も古美術品の知識も相場観も無い事は本業は版画の擂師ですから、事実上永田生慈資料評価委員の言いなりだったと思われます。

20161105-8.jpgご覧のものは新味正道資料評価委員の資料評価書も「〇」を付けるだけの杜撰なもので、そもそもこの方も古美術品の知識も相場観も無い事は言うまでも無い事ですから、評価も事実上永田生慈資料評価委員の言いなりだったと思われます。

20161105-10.jpgご覧のものは平成20年度北斎資料取得一覧ですが、「狂言図」の取得先は個人名で収集家なのか個人経営の古物商なのかこれだけではわかりませんが、過去の古美術商の売立目録に登場しない肉筆ですから来歴は不明と言わざるを得ません。

20161105-2.jpg情報公開で出て来る資料は職員がデジカメで撮影したものを複数並べコピーしたものを更にコピーされたものが出て来ますので、落款部分を拡大して見るとご覧の程度しか確認できません。

この様な不鮮明なものしか出して来ない事は贋作の可能性を示唆するものではないでしょうか。

真筆なら正々堂々と出す筈です。

冷静にこの肉筆を拝見しますと、画題が「狂言図」なのに表現力が不足し過ぎて狂言の演目がここからは伝わって来ませんし、基本的な問題としてこの肉筆には誰もが感情移入出来ない筈です。

解り易く言えば絵として面白くありませんから、とても北斎がこの様な面白くない肉筆を描くとは思えません。

はっきり申し上げて私はこの肉筆は画風や来歴、購入方法から判断して贋作だと鑑定致しますので、科学的な鑑定が必要だと指摘させていただきます。


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すみだ北斎美術館の謎を追う 第13話 6千825万円で購入の鮟鱇図も利権の残滓!  [官僚利権とすみだ北斎美術館の研究]

20161103-1.jpgご覧の肉筆は、平成10年10月15日に区民の税金68,250,000円もの大金を投じて購入した「鮟鱇図」(あんこう)ですが墨田区がその来歴を調べてみますと昭和9年の春峯庵事件で詐欺で逮捕された金子孚水が係わる肉筆である事が分かりました。

20161103-3.jpg今から55年前に財団法人北斎館設祈念と今は無き池袋三越の開店20周年記念のイベントとして開催された「肉筆葛飾北斎展」で葛飾北斎の肉筆「あんこう図」として展示されて居るのです。

ここで登場する財団法人北斎館は昭和51年に開館した信州小布施の北斎館を運営する財団で、この北斎館開館の時には春峯庵事件で詐欺で逮捕された金子孚水が開館のテープカットに呼ばれるなど深く関わっています。

主催がサンケイ新聞社となって居るのですが、当時展示された肉筆の多くが小布施の北斎館ものが含まれており、図録で確認してみると、今となれば贋作として知られるもののオンパレードある事に驚かされました。

当時のマスメディアの人達は充分に検証もせずにいかがわしい作品が展示されている事に気付かなかった様ですし、現在のマスメディアも古美術品の知識ないまま権威主義的な評論家の論評をそのまま載せるお粗末さは更に酷くなっている様に感じます。

百科店として有名な三越の池袋店の7階の催物会場で展覧会が行われて居る訳ですが、有名デパートでも充分な検証もされずにいかがわしい作品展示される事をこの事は物語っております。

私の所にもこうした有名デパートで過去に販売された絵画が相談に持ち込まれますが、真筆が確かなものでも現在の相場水準からしますと10倍を超える高値で買ってしまって居る方が多い事に気付きます。

これは個人の問題なので買った方が値上がりの思惑が外れて値下がりしても自己責任で済む事ですが、公金である我々の血税で買われる古美術品となると話は全く違いますし、まして贋作となると犯罪の可能性がございます。

20161103-4.jpg「肉筆葛飾北斎展」の図録の中には昭和9年の春峯庵事件で詐欺で逮捕された金子孚水が浮世絵鑑定家として論評を書いて居ます。

この中に墨田区が6千825万円で購入した「鮟鱇図」が含まれており、これを検証してみましょう。

20161103-2.jpg墨田区の購入した「鮟鱇図」と似たものが「北斎漫画」第二編(文化十二年(1815)四月刊)の挿絵に登場する魚の絵を左右反転させたものですが、その特徴から北斎の作品らしく見せる為にこれをモチーフに描いたものと推測されます。

北斎漫画の絵と構図が大変似ている事にご注目下さい。

つまりこれだけでは按排が悪いので贋作の製造者は笊を付け加えた筈ですから笊の部分を詳しく見て見るととても北斎の筆とは思えない雑な描写がされて居る事に気付かれると思います。

来歴を調査すると春峯庵事件で詐欺で逮捕された金子孚水がAと言う人物に国宝的名画が出たと言う触込みで「これほど活力ある魚の絵はない」と言って売った肉筆が「鮟鱇図」ではないかと見られます。

その事は、購入したA氏は既に亡くなっており、その遺族が処分したものの中に「鮟鱇図」があり画商が引き取ったものではないかとの事です。

総合的考えますと墨田区が平成10年に68,250,000円で購入した「鮟鱇図」は北斎漫画の挿絵を参考に描かれた贋作である可能性が極めて高い事を指摘致します。

春峯庵事件の事が書かれた書物を読んでみますと、これに気付いた方が肉筆浮世絵専門の画商である上野羽黒洞の主人だった木村氏が「いかがわしい作品を多数混入させたのは国辱だと」と質問状を発した事が切っ掛けでした。

同氏が当時ふさわしく無いと指摘したものには魚を描いた肉筆が非常に多いのです。

「わらびとかれい図」「椿と鮭の切身図」「魚図」油絵の「魚貝静物図」等を指摘しています。

それにしても、公立の美術館で展示を目的に購入して居るものが、充分に検証もされずにいかがわしい作品が購入や展示される事は、木村氏の言う「国辱」と言う言葉が適当ではないでしょうか。

墨田区が68,250,000円で購入した「鮟鱇図」が過去の来歴、描写や技巧的な観点、金子孚水が関わって居る等を総合的に勘案しますと贋作と私は鑑定させていただきます。

今後、科学的な分析を行えばニセモノである事が判明する筈です。

それにしても上野羽黒洞の主人だった木村氏の様に「いかがわしい作品を多数混入させたのは国辱だと」と質問状を発する様な画商さんが登場して欲しいと願わざるを得ません。

これは専門家とか評論家と称する人達よりも古美術商とか画商の方が仕入れたものが贋作だと直接損害を受けます。

もしも、知らずに贋作を売ってしますと信用が失われ商売ができなくなるので鑑定は真剣勝負となるからです。

しかし、良心的な業者ばかりではない事はいうまでもありませんが、でくれぐれもご注意下さい。


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すみだ北斎美術館の謎を追う 第12話 2000万円で購入の韓信山水図も利権の残滓!   [官僚利権とすみだ北斎美術館の研究]

20161102-1.jpgご覧の肉筆は、墨田区が平成20年に19,425,000円で購入した「韓信山水図」(かんしんさんすいず)も来歴を調査して居るとこれも来歴から贋作の可能性が高い事が分かって参りました。

20161102-2.jpg墨田区が購入した韓信山水図の来歴を調査して見ると、昭和9年当時の美術商の売り立て目録に同じものがある事を友人が見つけて下さいました。

当時の売り立て価格は僅か890円でした。

昭和9年と言うと今から79年前ですので当時の物価水準を考慮する必要がございますので当時の物価統計から算出してみましょう。

計算し易くする為に昭和9年に1円であったものを探しましすと日本酒一升の中でも2級酒の価格が1円で1級酒が1円48銭でこの価格差は現在の日本酒の価格と比べても大きく変わりません。

そこで、現在の2級酒と言う制度が無くなっておりますのです下等酒の1升の価格から相場を考えますと500円から1400円のレンジで分布していますので仮に900円として考える事に致します。

昭和9年当時890円だったこの肉筆の価格を現在の価格に換算しますと80万1千円になります。

これは日本銀行の物価統計資料からも別な方法で算出してもほぼ同等の結果でした。

ここから分かるのが80万円程度の価値のものを墨田区は19,425,000で買うのですから20倍を超える価格で購入している事になります。

昭和9年と言うと肉筆浮世絵の大規模な贋作 偽造事件の春峯庵事件が起こった年で、この事件後に贋作を警戒して肉筆浮世絵の価格が大きく下落したと言う新聞の報道がありますが、売り立て目録は事件前のものと思われます。

その理由は、事件後に皆が警戒して浮世絵を買わない時に敢えてコスト支払ってまで売り立て目録を作っても売れませんし、逆に買い叩かれるのを警戒して出さなくなるからです。

更にこの肉筆の存在は殆ど知られておらず、平成19年12月4日~平成20年1月27日に江戸東京博物館で行われた「北斎 Siebold & Hokusai and his Tradition」と題された展覧会で突然登場して居るです。

事実上東京都の官僚の天下り先である江戸東京博物館(建設費583億円平成5年3月28日開館、年間概算赤字90~100億円)ですから稼働率を増やすための杜撰な展示や役人は古美術品は分からなまま行われた事が伺われます。

墨田区は平成20年9月16日にこの韓信山水図を購入して居るので、キャラバン展示の最終である山口県立萩美術館・浦上記念館:平成20年4月5日~5月18日以に降美術商を経由して持ち込まれた事になります。

この韓信山水図が展示された美術館は江戸東京博物館、名古屋市美術館、山口県立萩美術館の3館で何れにも共通するのが地方自治体の作った美術館だと言う事です。

つまり厳格な調査が行われる国立美術館には展示せず、チェックの甘い自治体の美術館で展示している事、展示後墨田区に売却されて居り、天下り利権が互いに連携しているのか腑に落ちない点がございます。

整理すると来歴の調査はきちんと行われたのか、価格を釣り上げる為に地方の美術館に敢えて展示したのではと言う可能性も視野に入れて妥当な購入価格なのかを検証する必要があるのではないでしょうか。

ご参考までに、この肉筆は北斎の画風とは思えないヶ所が複数存在し、きちんと検証すべきだと言う専門家の声もあるのです。

私ははっきり申し上げて総合的に判断して贋作だと鑑定致します。


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すみだ北斎美術館の謎を追う 第10話 2600万円で購入の波に千鳥図も利権の残滓!  [官僚利権とすみだ北斎美術館の研究]

20161031-1.jpgご覧の肉筆は、墨田区が平成6年12月2日に25,750,000円で北斎の肉筆として購入した「波に千鳥図」(なみにちどりず)です。

先ず、この肉筆を全ての先入観を取り払ってじっと鑑賞して下さい。

何をお感じになられるでしょうか?

恐らく多くの皆さんはコメントにお困りになるのではないでしょうか。

その理由をはっきり申し上げますと、全くつまらない描写と構図で描かれて居るからです。

それはここに描かれて居るものの全てがパーツの貼り合せで構成され、それぞれの遠近感がばらばらです。

特に疑問なのが、この様な激流で葦の葉とも竹の葉の様に見える植物が生息するだろうかと言う疑問を持たざるを得ません。

そして岩なのか土なのか解らない所を激流が流れて居る訳ですが、描写が杜撰過ぎてそこがどこなのか分かりません。

その反対に濁流の様な流れの波は細かく描いて居るのですが、その波立が不自然でお粗末過ぎますし、北斎らしく見せる為に冨獄三十六景 神奈川沖波裏の砕ける波を入れていますが不自然に感じるのは私だけでしょうか。

人間の目は本人が意識しなくても脳の記憶と照らし合わせて、それが何かを認識しようとしますので、目に入る光景が不自然だと違和感を感じますから、多くの方はご覧になって違和感からつまらないと言う印象を持たれたと思います。

「能楽論」の中で世阿弥は虚実皮膜論を述べておりますが、能楽の舞台でも創作と現実は皮膜程度の差で無ければ人は感情移入出来ないと言う、芸術の極致を簡潔に述べております。

人の心が引付けられ感情移入出来ないものはもはや芸術とは言えませんし、本物の芸術家の作品に私達が引付けられるのは表現方法は違っても鑑賞者を引き付けるこうした要素があるからです。

この様な描写が稚拙な上にパーツを貼りつけただけの肉筆に25,750,000円と呆れますし、どうせ税金を捨てるならもっと活きたお金の使い方をして欲しいと願わざるを得ません。

この肉筆も私は贋作であると鑑定させていただきます。

25,750,000円もの多額の血税が天下り利権と北斎利権に食い荒らされた残滓だと言わざるを得ません。

展示されずに保管庫に保管されっぱなしになる事が予想されますが、もしも展示される事があるなら識者はきちんと声を挙げるべきだと思います。

本来は国立の東京芸術大学などがきちんとコメントを出すべきだと思われます。

しかし、同大学の出身の画家の先生におうかがいしますと1898年、黒田清輝東京美術学校教授になってから政治的に日本画よりも洋画が重んじられこの時に日本画は事実上絶えてしまったそうです。

これが現在まで影響を与え日本画や浮世絵の分野の伝統が絶たれてしまった為にきちんと検証できる専門家が出にくくなってしまい、怪しい自称評論家の余地を生んでしまったそうです。


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すみだ北斎美術館の謎を追う 第9話 800万円で購入の魚貝図も利権の残滓か! [官僚利権とすみだ北斎美術館の研究]

20161030-1.jpgご覧の肉筆は墨田区が平成元年11月30日に葛飾北斎の肉筆として8,000,000円で購入した「魚貝図」(ぎよかいず)です。

墨田区は今から約28年も前の平成元年には1億円の北斎資料収集基金が作られ、9月11日から北斎資料と称して葛飾北斎の版画や肉筆、関連資料を購入始めています。

平成元年の9月11日と11月30日にこれを含めて5点の北斎資料を購入し総額12,172,400円が使われて居ます。

その翌年の平成2年には合計26点の北斎資料を178,353,512円を購入し2年間で190,525,912円と約2億円近い北斎資料を購入して居ます。

この時から北斎利権が誕生し我々の血税を官僚が食い荒らす仕組みが作られたと考えられます。

それでは、墨田区が平成元年11月30日に800万円で購入した「魚貝図」について、そのお粗末な内容を詳しく解説したいと思います。

一番大きく描かれて居るのが俗に言うタイラ貝で和名はタイラギと呼ばれるもので、三角形に尖った殻頂を海底の砂に突き刺った形で生息して居る比較的大型の貝です。

このタイラギの描写が稚拙すぎます、先ず嘘の描写を検証しますと実物はかなり立体の丸みのある貝で、この肉筆の様な蝶番部分が白っぽくなる事はありませんし、全体が平面ぽく描かれてしまって居り技巧的に未熟な輩が描いたと考えられます。

この貝を知らない人にはタケノコかと思われた方もかなりいらっしゃるのではないでしょうか、それはこの描写の技巧が稚拙だからです。

次に海老をご覧ください、海老の形状や淡灰色と言う特徴から黄海・東シナ海などに分布する海老で大正時代から出回った大正海老だと思われます。

江戸時代には居ない筈の大正海老が描かれて居る事や、貝のタイラギも比較的暖かい海で取れる貝ですから、江戸時は今よりも気温が低かった事を合わせて考えますと大正から明治時代に描かれた可能性が高いと推測されます。

手前のアワビの描写は更にお粗末で、腐敗の進んだアワビか実在しない空想のアワビとしか言い様がございません。

先ず、実際のアワビの姿をご覧ください。

20161030-2.jpgこれは活きたアワビをひっくり返した写真ですがこの様な形状になり動きまわるもので、元気なものならこの状態からほおっておくと起き上がってしまいます。

本物のアワビと比べて見れば一目瞭然ではないでしょうか。

また、魚の頭の位置と海老の尾の部分に見えて居る尾びれの位置も不自然ですし、あの葛飾北斎がこの様なものを描くとは思えません。

冷静に描かれて居る内容や時代考証で分析すると非常に問題のある肉筆が、平成7年の10月に江戸東京博物館で行われた葛飾北斎展で墨田区所蔵のもとして展示されたそうですからお恥ずかしいばかりです。

つまり江戸東京博物館も東京都等の官僚の天下り先で、税金を食い荒らす利権が支配している事を示唆するものではないでしょうか。

更に平成7年の10月に江戸東京博物館で行われた葛飾北斎展でのこの図の「略筆・精密描写を使い分けながら、各々の質感も上手に描出した画面をみせており」とやたら常套的なほめ言葉の羅列です。

これを誰が書いたかは、北斎を知る知識人なら言わなくてもお分かりになると思います。

それにしても、この肉筆のどこが上手なのでしょうか。

締めくくりには「この頃における北斎の観察眼をうかがうに充分な作品といえよう」とやたら権威ぶった文句ですが、アワビの描写を考えますと、何処が観察眼をうかがうに充分な作品なのでしょうか。

全く人を馬鹿にした論評です。

この様な論評は、観客侮蔑でなくて、なんであろうかと、思いますと怒りが込上げて参ります。

利権を食い荒らす為に我々の血税が捨てられて居る事を思いますと、いつたい区民を何だと思っているのでしょうか。

私達は、行政の関わる美術館には厳しい観察眼で見る必用がございますし、この様なやたら常套的なほめ言葉の羅列でしかない論評を鵜呑みにしないで欲しいと願わずにはいられません。

多くの方が似非知識に陥るのは、こうした自称、評論家と称する人の論評を鵜呑みにしてしまうと、真贋どころか芸術作品そのものが見えなくなってしまいます。

お勧めしたいのは、貴方の感性を信じて作品を見る事で、論評などを読んでしまうと逆に似非知識が邪魔をして本物が見抜けなくなる危険があります。

評論を書く側では受け売りややたらと権威ぶった論調、常套的なほめ言葉の羅列が非常に多い事に気付くべきです。

真贋や芸術作品への正しい目を持つためにはダイヤモンドの鑑定と同じで本物を常に見続けて居ると偽物は一目見ただけで直感で見抜ける様になります。

しかし、偽物ばかり見せられているものや現物を正しく見ないで論評とか解説だけの似非知識では贋作を掴まされます。

それは、贋作の製造者はこうした似非知識を突いて贋作を製造するからです。

この図を作成又は販売した輩は大金を掴んでほくそ笑んで居た筈ですし、今後もすみだ北斎美術館は美術鑑定や北斎の専門家不在ですから好餌となり続けると思われます。

利権の残滓ばかりが集まる美術館が来館者を集められるかどうか疑問ですし、広告や宣伝で呼び寄せてもリピーターが期待できそうもありません。


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すみだ北斎美術館の謎を追う 第8話 約2千万円で購入の寒山拾得図も利権の残滓か! [官僚利権とすみだ北斎美術館の研究]

20161029-1.jpgご覧の肉筆は墨田区が葛飾北斎の肉筆として平成4年4月15日に19,570,000円で購入した「寒山拾得図」(かんざんじっとくず)です。

この肉筆も葛飾北斎の筆となると大変違和感を感じざるを得ません。

寒山と拾得とは人の名前で、唐の時代に天台山国清寺の、禅師が拾って寺に住まわせた拾得、冷たい岩の穴に住んでいた寒山の二人の伝承が文学や芸術作品の題材として使われる事が多いのです。

寒山が文殊(もんじゅ)知を象徴し智慧を、拾得が普賢(ふげん)つまり行(ぎよう)の徳を象徴する仏教の菩薩で、衆生(しゅじょう)を導き、仏道を成就させようとする行者(ぎょうじゃ)です。

それは何故かと言うと、そこに人間の本質を問うテーマがあり、それをどう作者が表現するかで究極の芸術作品が生まれる要素があるからです。

墨田区向島の住民でした森鴎外もこれを題材に短編小説を書いておりますが、実に難解だと言われるのは、人間の本質を悟った者でなければここに描かれて居る本当の意味を理解出来ない恐れがあります。

実に滑稽なのは、森鴎外の寒山拾得が北斎美術館の建設を推進する人達に、その愚かさを知れと忠告して居る様に私は感じてしまいます。

さて、墨田区が1,975万円で購入した「寒山拾得図」をご覧ください、肉筆の題材となった寒山拾得の本質的なテーマが描かれているでしょうか。

そう言う視点で見ると実に薄っぺらである事に気付かれるはずです。

それは、ここに描かれて居る寒山と拾得に人間の二面性とか滑稽さが感じられずまるで風変な双子の兄弟が落ち葉を片付ける姿しか描けておりません。

優れた画家なら寒山と拾得をモチーフにした更に卓越した人物表現をする筈です。

また描写と言う点では、肝心の二人の顔の描写が軽薄で、画面右の拾得?の足の部分がきちんと描けておりませんし、二人の手等の細かい部分の描写が北斎とは思えず、余りにも稚拙過ぎますので贋作と言わざるを得ません。

1995年の江戸博での葛飾北斎展の図録の論評には「モダンな雰囲気」とか「モダンさ」などと言う言葉を使い評しておりますが、モダン(modern)とは現代的であることと言う意味です、つまり現代に書かれた事を示唆するものではないでしょうか。

葛飾北斎ならもっとおどろおどろしい 「寒山拾得図」を書くのではないでしょうか。

更に、落款の部分も疑問があり、印章も贋作に多く使われて居る印章で来歴の確かな宮内庁三の丸尚蔵館の「西瓜図」の印象と陰影がはっきりと違います。

この肉筆についても私は贋作だと鑑定させていただきますので、最新の科学鑑定をすれば北斎の筆ではない事が明らかになると考えています。


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すみだ北斎美術館の謎を追う 第7話 630万円で購入の大津絵と鬼は利権の残滓か! [官僚利権とすみだ北斎美術館の研究]

20161028-1.jpg墨田区が平成11年2月19日に葛飾北斎の肉筆として6,300,000円購入した「大津絵と鬼」と題された紙本一幅です。

上の「大津絵と鬼」と下の「鬼図」を見比べてご覧ください。

20161028-2.jpgこの絵をご覧下さいこれは静岡県三島市中田町1−43にございます佐野美術館が所蔵する葛飾北斎の肉筆の「鬼図」の鬼の部分です。

佐野美術館が所蔵する葛飾北斎の肉筆の「鬼図」は落款は葛飾北斎のものですし、来歴も確かで葛飾北斎の晩年の門人である本間北曜に北斎が89歳の時に直接与えた事が右下の部分に書かれて居ますし、北曜の日記にも6月8日にもらった事が記載されております。

こうした来歴からも真筆である事が確認出来ますから、北斎の真筆をご覧になりたければ佐野美術館へ是非行かれご覧いただければと思います。

古美術もダイヤや超一流ブランド品等の鑑定と同じで常に本物を見ていると次第に良し悪しや本物かどうかも見抜けるものです。

しかし、墨田区が630万円で購入した「大津絵と鬼」は来歴が不明ですし、同じモチーフを描いて居る筈ですが躍動感が全く違いますし、口の部分をご覧下されば描写(portray)が全く異なる事に気付かれるのではないでしょうか。

更にこの2枚の肉筆を比較しますと、佐野美術館の「鬼図」には刺身が盛られた皿の絵やの酒徳利の模様まで細かく描かれておりますが、墨田区のものは総じて粗雑に描かれています。

また、鬼の目線が前に置かれた食べ物を見ておらず、これを描いた輩は大津絵と鬼の関係や逸話を理解しないまま描いたと思われ、この点だけを見ても私は贋作だと鑑定させていただきます。

この部分は画家の人物描写力が分かる部分で佐野美術館の「鬼図」には鬼が頼光から酒やご馳走を出され腕を組みながら食べるべきか止めるべきか葛藤する心の内面まできちんと描かれて居ます。

これは一条天皇が京の姫君が次々と神隠しに遭った為に安倍晴明に尋ねた所大江山に住む鬼の酒呑童子の仕業と分かり源頼光を討伐に行かせ、頼光が鬼に毒酒を飲ませて寝込みを襲い鬼の首を取った伝説を描いたものと思われます。

ここに葛飾北斎が世界的に評価される理由があるのです。

しかし、墨田区の「大津絵と鬼」は鬼の前に置かれた食べ物を見て居ませんから鬼の表情と食べ物との関係がリンクするものがございません、作者が何を言いたいのか読み取れません。

墨田区はこの価値が無いガラクタだに630万円も出していますが、利権が食い荒らした残滓に過ぎず、展示される事も無く収蔵庫に入れたまま、関係者居なくなった頃に贋作である事が明らかにされると思います。


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すみだ北斎美術館の謎を追う 第6話 2060万円で購入の郭子儀図は来歴不明!  [官僚利権とすみだ北斎美術館の研究]

20161027-2.jpgこれは平成5年12月3日に墨田区が葛飾北斎の肉筆として20,600,000円で購入した「郭子儀図(かくしぎず)」と呼ばれるものです。

この肉筆の題材となっている郭子儀は、唐朝に仕えた軍人であり政治家で、玄宗、粛宗、代宗、徳宗の4代の皇帝に仕え三度も唐の国難を救って破格の出世を遂げた名将です。

郭子儀は江戸時代の画家・円山応挙(まるやま・おうきょ)によっても描かれている事は有名で、郭子儀はたくさんの子供と孫がいたことから、「長寿」「子孫繁栄」を象徴する存在として様々な作者の画題に登場します。

そこでこの肉筆に描かれた郭子儀をご覧ください、着ている服がボロボロです。

唐の時代には繁栄と共に服飾は富貴かつ華麗な様相を呈しておりましたから、時の権力者である郭子儀がこの様なボロボロの着物を着た乞食の様に描かれる事自体が疑問です。

また、郭子儀とされる人物の描写もかなり稚拙で、特に右肩がまるで骨格の無い奇形ですし、唐の時代の武将がとてもこの様な華奢な肩をした状態で、葛飾北斎が描くとはとても思えません。

この肉筆は平成5年1月2日から2月14日まで東武美術館(東京)で「大北斎展」で展示され同年3月2日から4月21日まで大津市歴史博物館でも展示され、同年4月20日から5月23日まで山口県立美術館で展示されました。

以後25年以上一切展示される事が無くなりましたので、この時点で贋作の疑いが指摘された可能性があります。

当時の図録には所蔵者の欄がブランクで所蔵先が不明な怪しい肉筆と言わざるを得ず、実は来歴が不明で昭和52年頃に海外から持ち込まれたらしいにも関わらず二千万円以上の公金で買う神経が理解出来ません。

こうした状況をご覧下されば墨田区がろくな調査や検証もせずに贋作を掴まされた可能性を疑をさるを得ません。

恐らく収蔵庫の中でお蔵入りとなると思いますが、将来きちんと検証すべきだと思います。


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すみだ北斎美術館の謎を追う 第5話 577.5万円で購入の扇面海老図は贋作だった!  [官僚利権とすみだ北斎美術館の研究]

20161026-1.jpg墨田区が平成19年度に5,775,000円で購入した「扇面海老図」は明らかに技巧的に未熟な輩が描いたもので私は明らかな贋作であると指摘させていただきます。

平成19年度の北斎資料購入問題で裁判をしましたが、被告側から海老図が本物であるとする具体的な証拠や根拠が示せない事が被告側の弁論から明らかになりました。

20161026-3.jpgこれは、裁判署の許可を得て古物営業法を根拠に墨田区の購入した「扇面海老図」の仕入れ先の記載がある古物台帳を出させたものですが、赤い矢印の部分の仕入れ先が黒塗りにされており、被告側は開示出来ないそうです。

この事が示す事は来歴が明らかに出来ない事を被告の墨田区は認めた結果であり、古美術の世界では来歴が分からないか不明なものは贋作である事が圧倒的に多いのです。

墨田区は裁判に勝ったと言って居ますが、裁判所は真贋を判断する所でも鑑定が出来る場所でもありません、つまり手続き上の問題だけが争点にされてしまった結果に過ぎず、真贋の問題は別物です。

そもそも、仕入れ先を明かせないと言う事は、贋作である事が分かって居て購入した可能性があり、古美術品の場合は来歴が非常に重要であるにも関わらす、それが無いのですから贋作である事は疑う余地は無いと思います。

被告側の弁論では、この資料の購入に資料選定に深く関与した永田生慈資料選定委員兼資料評員と板橋区立美術館の安村敏信館長の陳述書が提出され個人的見解が述べられただけで根拠となる具体的な証拠が示せておりません。

永田生慈委員兼資料評員と当時の板橋区立美術館の安村敏信館長の陳述ではこの海老図は真筆と述べておりますが、この程度の研究者なのかとそのお粗末さを痛切に感じると共に浮世絵利権を貪る人達の姿を見た様な気がします。

この事は素人目で見ても明らかにわかりますので問題の点を解説します。

皆さんが美術館や展示会などで絵を鑑賞される際の参考にしていただければと思います。

構図の問題:私は若い頃絵画界の芥川賞と言われる安井賞を受けた画家の下で絵を学び現在も映像等を制作していますが、最初にピント来たのが構図の捉え方の未熟さでこの海老図が贋作と判断致しました。

余りにもお粗末な点は、主題である海老のひげ部分が扇面をはみ出している点で、これは構図が分からない輩が描いた可能性が高く、北斎の真作ならはみ出す事はありません。

それは、藻と海老のバランスが不自然でどっちが主役なのか曖昧で、落款の位置が更に全体のバランスを更に崩しており、80歳の老練な画家である葛飾北斎がこの様な描き方をするとは思えません。

20161026-2.jpgこれはフランスのパリにあるギメ美術館所蔵の「海老図」ですがこれをご覧下されば墨田区所蔵の「扇面海老図」がどの様に作られたの観察力のある方ならお分かりになると思います。

つまり、墨田区所蔵の「扇面海老図」はギメ美術館所蔵の「海老図」を模写してこれを誤魔化す為に藻を加えた贋作で、海老の描き方も極めて稚拙で平面的な描き方で海老が活きて見えません。

技巧の未熟さ:上記の写真の海老のヒゲの部分に注目して欲しい、海老のヒゲの線が途中で切れたり太さが変わっており80歳の老練な画家である葛飾北斎がこの様な未熟な線を描くとはとても考えられません。

本格的に絵を学んだ方ならご存知だと思いますが、私も画家の先生に弟子入りした時は毎日の様に線ばかり引かされ正確な直線や曲線、正確な円が描けるまで絵筆など持たせて貰えないものです。

写真の海老のヒゲを見ると技巧的に非常に未熟な者が描いた事がすぐにわかりますし、これを専門家と称する人達が真筆と言うのですから彼らの見識を疑わざる得ません。

ここに登場する専門家と称する人達も書物等から得た知識をひけらかすだけで、本当の芸術作品が分からないか理解出来ない人達だと私は思います。

本当に美術や芸術が理解できるなら、そもそもこの様な稚拙なガラクタには見向きもしないからです。

墨田区は文化とか芸術を推進する背景には、天下り先確保と多額の税金の捨て場と化すことしか関心が無く文化とか芸術を理解できる人材は逆に都合が悪い厄介者と排除される様な組織だと言わざるを得ません。

こんな墨田区を正す為に皆様のご協力が必要ですし、本物の知識人が声を挙げるべきではないでしょうか。


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すみだ北斎美術館の謎を追う 第4話 約800万円で購入の玉子に蔬菜は贋作の可能性 [官僚利権とすみだ北斎美術館の研究]

20161025-1.jpgこれは平成6年6月7日に墨田区が葛飾北斎の肉筆として8,240,000円で購入した「玉子に蔬菜(たまごにそさい)」と題された肉筆です。

蔬菜(そさい)とは、人が副食物とする草本作物の総称で、草本(そうほん)とは地上の茎は木部があまり発達せず、1年から数年で枯れる植物を言い、蔬菜と言う言葉は明治には栽培された作物を指して言われる様になります。

画面中央にその特徴からウドの芽と思われるものが描かれていります。

ウドはウコギ科タラノキ属の多年草ですからそもそも蔬菜と題される事は誤りですし、有名な「ウドの大木」という慣用句があるのは、大きくなると食用にも木材にも適さないことからこの様な慣用句が生まれた様です。

大きな疑問を感じるのがここに描かれているものの構成から作者の主張と言うか何を描こうとしたのかその空気が伝わって来ません。

画面中央のウドの芽の描写で、これ程の長さがあるウドの芽なら中間部分や根元の部分に枝分かれが見られたり節のの様なものが見られますが、これが見られず、天然ものならこの様に地中部分が長くありません。

恐らくこの長さになる為には人工的な栽培方法が行われなければ無理なのです。

江戸時代に現在の様なウドの栽培方法が確立されて居た考え難く、冷静に時代考証して見ると矛盾が出て来ます。

裏を返せば、江戸時代にこれだけの農業技術があれが飢饉等で大量の餓死者を出す事は無くなって居た筈です。

また、年貢制度の中で田畑を潰してまでウドの栽培等をする事は当然ご法度ですから、恐らく当時売られて居たもは当然里山等に自生するウドだった筈です。

冷静に時代考証をして見ますと、江戸時代に北斎が描いたものではなく、明治以後の比較的新しい時代に描かれたものである事が推測されるのです。

更に、描かれて居る玉子、ウドの芽、わらび、シダの葉の大きさに注意してご覧ください。

それぞれの大きさに不自然さとアンバランスが見られます。

特徴的なのが、玉子とシダ科の植物の大きさをご覧ください。

余りに異常にシダが小さいので山椒の葉かと思いましたが、山椒の葉は左右がシンメトリー(対照)に葉が出ますから山椒では無い事が直ぐにわかります。

更に、わらびの大きさと玉子を比べて見ますと玉子が非常に大きい事がわかり、シダやわらびの大きさから玉子の大きさを推測しますとダチョウの玉子位の大きさになってしまいます。

江戸時代にダチョウが居たかと言うと当時「鳳五郎(ほうごろう)」と呼ばれ万時元年頃に江戸城で数ヶ月飼われて居たと言う説もある様ですが、その形状から見てもダチョウの玉子ではありません。

明らかに全体の構図や描写と言う観点から検証しますと稚拙過ぎますし、題名の「玉子」と言う表現も江戸時代には無かった筈で正確には「卵」と言う字が使われて居た筈で、時代考証からも不自然です。

しかも、ここに描かれた「玉子」らしきものもの描写が稚拙で立体では無く平面で描かれており、恐らく明治頃に描かれた稚拙な肉筆が存在し、それに北斎の落款を入れただけの贋作であると私は判断させていただきます。

この様な検証の必要が感じられるお粗末なものを、北斎の作品として展示されてしまえば、北斎を顕彰するどころか逆に北斎を貶める事になりかねません。

実際にはこの様なものに疑問を感じる専門家や知識人がいらっしゃる筈ですが、見て見ぬふりをするのでは何の為の専門家なのか分かりませんし、こうした矛盾を論破出来ない知識人が社会の為になる知識とは思えません。

やはり専門家や知識人は勇気を持ってこうした問題を語り誤りを正し、正しいものを後世に伝える責務があるのではないでしょうか。

こうした現実を見ても、すみだ北斎美術館は墨田区の教育関係の官僚の天下り先が本来の目的だと思いますし、北斎の専門の研究者が不在の名前だけの美術館にすぎません。

事実、すみだ北斎美術館の菊田館長は元両国中学校の校長で葛飾北斎の知識も乏しい方ですし、鈴木副館長は空間ディスプレーやイベント会社の株式会社丹青社側の方でこの方も葛飾北斎の知識など無い方とお見受けします。

それはすみだ北斎美術館の指定管理者は、墨田区の外郭団体である公益財団法人墨田区文化振興財団と株式会社丹青社の共同企業体で、墨田区文化振興財団はトリフォニーホールの運営が主で美術館の運営は無知ですからJVになった経緯があります。

この指定管理者の入札も他からは応札が無く結果的に随意契約になりましたが、これには裏があり入札仕様書に「区と密接な関係があり」言う文言がある排他的な入札仕様書で他社が応札出来ない形になっています。

つまり、「区と密接な関係」とは墨田区の官僚が天下りが居て、更に契約後も天下りを受け入れる指定管理者でなければそもそも応札も落札出来ません。

また、逆に葛飾北斎の専門家が居ればこれまでに取得した1500点以上の北斎資料の大部分が贋作である事を見抜かれてしまいますので目利きは敬遠され、むしろ精彩を欠いた無知で無能な輩に肩書きと言う権威を与えて支配や服従し易くして居る様です。

古美術の世界で贋作が出回る背景には、似非知識が最大の大敵で似非知識は権威を求め肩書きや最もらしい解説を真に受けてしまう人が多い為に贋作が出回る余地を与えてしまうのです。

更に、古美術の専門家も真贋論争になるとくだらない水掛け論に巻き込まれる事を嫌い、関わりを避けたり口をつぐんでしまう事もよくないと思います。

また、マスコミも記者やディレクターの質が落ちてしまいこういう方々が更に権威主義を頼りにする傾向があり、物事の真贋を見抜こうともせずに報道してしまう事も似非権威主義に拍車をかける結果になっていると感じます。

結果的に時間の経過と共に真贋は露わになるものですが、贋作は密かに処分される事が多いので私は当ブログに掲載する事でそうした事が出来ない様により多くの皆さんと情報を共有したいと思います。


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