重症病棟で聞いた臨死体験と三途の川、自分は生かされているが人生を変えた!第14話 [私はこうして起業した!40年で総資産5億円超に!]
昨日に引き続き14話をお送り致します、写真は昨日31日ハロウィンと満月が重なる月が見られるのは46年ぶりで、この後で見られるのが38年後と言う事ですので、500ミリ望遠レンズで撮影してみました。
その後、1週間程度でICUからナースセンター隣の重症病棟に移されました。
そこは、心臓など病気で心臓のバイパス手術をされた方やバイク事故で内蔵を破裂させてしまった方など、生死をさまよう経験をされた方々が集まっていました。
私が寝ているベットの隣に、今日心臓のバイパス手術を終えては運ばれて来た老人が来ました。
心臓のバイパス手術は、心筋梗塞などで、心臓の心筋に血液が回らずに心臓の力が弱まる為に、そこに太ももなどから取出した血管を切り取り、心臓へ移植する大手術です。
従って、血管を移植して心臓へ繋がる血管を繋ぎ、糸で縫い合わせる間、心臓を止める必要があり、また、脳など他の組織にその間に血液が回らないとそれらの組織が死んでしまうので機械で血液を循環させながら行う手術です。
お隣の老人が意識を取り戻すと、私に、「私は三途の川を輩台(れんだい)に乗って担がれて三途の川を渡っていると、突然冷たい風が吹いて来て、何か頬に当たるので何かと見ると、桜の花びらで、前からその花びらが飛んで来る、そうしているうちに意識が戻り、三途の川を渡らずに済んだ」と言うのです。
やはり人は死ぬ前にこうした体験をするもので、そうした状況から復活してみると、死にかけた死の世界から抜け出す事は非常に大変だからこそ、あの世に行った人々は戻って来れないのかも知れません。
それは私自身が半分死んだ様なものですから、体を動かす事すら辛く、食事すらまともに出来ないのですから、自分でも驚きました。
それは、怪我と関係の無い筈の口が5ミリ程しか開かず、空腹も感じず、食事を出されても食べられないのです。
これを看護師さんがスプーンで食事を、僅かな口の隙間から流し込んで食べさせて貰うしか出来ないのです。
また、手術後は絶対安静で、寝たっきり状態ですから、そのままでは床ずれが出来てしまう為に、3時間毎に看護士さんが体の向きを変えに来てくれるのですが、それでも床ずれが出来てしまいました。
こんな生活をしていると、看護師さんが白衣の天使に見えて来るのです。
また、臨死体験をしますと、実は私は特別な存在で、神様から何かを託されて生かされていると言う不思議な感覚が芽生えて来るのです。
それだけでは無く、見えない世界の存在を確信したり、人生の支えができる、常識や他者の考えに囚われなくなる、職業上のモチベーションが向上し、人生観や価値観の変化が起こり出すのです。
簡潔に言えば、人間として大きくなると言う感じです。
そして、たった一度の人生ですから可能な限り色々な事をやり、精一杯生きてやろうと言う気持ちになりました。
また、命を救われた病院が故郷の様な感覚になりますし、執刀医の先生や看護師さんの顔や名前も今でも覚えています。
大病は、人生最大の逆境ですから、これを乗り越えると実は、大物になると昔から言われています。
明治時代に電力業界で活躍した実業家の松永安左エ門は、大経営者になるためには、3つの「T」が必要であると言われました。
それは「投獄」「倒産」「大病」で、このうちの2つ経験して一人前だと述懐しているのは、大物になるには、順風満帆な人生を歩んではダメで、人生最大の逆境を経験し乗り越える事が必要なのです。
私も人生を振り返ると、逆境があったからこそ、人生の成功者になったと感じます。
体に障害があるからこそ、その障害を克服する為に頭を使いますし、障害の為に時間が長くかかるからこそ、時間を無駄にしない生き方になります、これが長い人生では大きな差が生まれるのです。
また、最も大切なのが、病気や障害を持つ人の気持ちが分かる事で、これは健康な人には本質的なものは中々理解できないと思います。
次回の第15話は、「仕事のお客様から次々に花束が届けれれる、その後の人生でもお客様といつでも連絡の取れる関係が!」をお送りします。