SSブログ

グローバル化で進む国際的詐欺事件にご注意!マネーロンダリング架空貿易取引型詐欺 [お知らせ]

05Sep2021-1.jpgご覧のメールは私の会社宛に届いたものですが、ここには、「あなたの立場で、1970万ドルの商取引を処理できますか? 詳細については、私に連絡してください」とあり内容は返事をしてからと言う怪しい内容です。


これは、典型的なマネーロンダリング型、又は架空貿易取引型詐欺と思われます。


その手口は、各国の政府・軍・公社の高官、元高官やその親族と名乗る人物が、秘密資金の海外送金のために、貴方の口座を貸してほしいと持ちかけ、謝礼として、送金資金の一部を提供すると言う内容が多い様です。


コンタクトの理由は、過去の先方国でのビジネス実績、自社を知る知人の紹介などがある様ですが、実体はこの様なメールに連絡先を記載して送信してしまうと、カモリストとして登録されてしまい、あなたの名簿が犯罪組織の間で売り買いされてしまいます。


これに返信したしまいますと、資金移送のための手数料等と称して、資金(1回につき数千~数万ドル)を先方の指定する口座に振り込むよう繰り返し指示され、数回~十数回振り込むと連絡が途絶え、振り込んだお金の回収は不可能になります。


過去に話題になった、黒く塗りつぶされた米ドル紙幣(黒紙幣)を目の前で元通りにする手品を見せ、相手を信用させ、特殊塗料の洗浄液の入手を名目に多額の手数料や代金を詐取する黒紙幣詐欺も健在な様です。


宝くじに当選し、当選金の受け取りには手数料が必要と称して金を騙し取ろうとするインターネット宝くじ型と呼ばれる詐欺は、日本国内や在留邦人が多いアジア諸国での報告事例が複数あるそうです。


これも以前当ブログお知らせしましたが、海外の見知らぬ人物から、死亡した親族や知人、顧客が残した多額の遺産の相続や寄付、投資を持ちかけられ、その送金にかかる各種手数料や工作資金、税金の納付といった様々な名目で前渡金を詐取される遺産相続型詐欺があります。


これも手口が巧妙で、死亡者については実在の人物を騙り、亡くなった事故や事件、紛争のニュース記事を引用したり、実在する弁護士事務所の住所を使い信用させるなど巧妙な手口を取っていました。


上述の詐欺方法は、従来からのレター、FAXやメールに加え、最近はSNSを介した接触が増加し、一般市民の方の被害事例も数多く報告されていますのでご注意下さい。


これに対する最も効果的な対策は、むやみに誘いに対して反応・返答しないことが第一で、断りのメールも返信もしていけません。


むやみに反応すると、メールアドレスが有効なものである事を相手に伝え、この様なあり得ない誘いでも目を通して律儀に反応してくれる詐欺被害者予備軍と認識され様々な詐欺メールが送られてくるようになるからです。


万一返答を送ってやり取りを進めてしまっている段階で詐欺であると気付いた場合、その後一切先方へ返信・連絡しない事が必要でしつこく連絡が来る可能性がありますが無視しましょう。


理由をつけて断りを入れると、その理由を除去するため「詐欺ではない」と言葉巧みにアプローチが続きます。


しばらく相手にしなければ、「時間の無駄」と相手からのアプローチも無くなります。


そもそも先方の都合ですから、先方から手数料を要求されるのは不自然ですし、、巨額の報酬の送金を持ちかけている人が、手数料の負担も出来ないと話しているのは矛盾があります。


ついでに、先方から送金のために、口座番号とパスワード(暗証番号)等が必要と言われても絶対に教えてはいけません。教えたために自身の口座残高をすべて引き出されてしまったケースも多々あります。


最近特に増えているのが、架空貿易詐欺で、Webやダイレクトリー、ビジネスマッチングサイトやオークションサイトで会社概要や製品を見た、人づてに貴社の評判を聞いたなどとして接触し、通常の貿易取引を装いつつ多種多様な製品の大量発注を持ちかけて来る方法です。


決済手段としては、政府の為替規制を言い立て現金(電信為替)後払い、または先方国や欧米系の大手銀行の小切手を用いることがあり、商品発送前に輸出業者に届きますが、 商品発送後に銀行に持ち込むと、偽造・盗難小切手と判明、決済不能となり、ここで詐欺にあった事に気付く事になります。


荷足の速い国際宅配便利用を条件に、その送り状(Airway Bill)コピーをFAXすれば24時間以内に電信為替送金するとし、実際には送金せずに商品を詐取する事例も見られます。


引き合いと言う形で近づき、「大量注文を検討したいので」、「見本市に出品するため」、「政府の外貨割り当てを受けるため」などと称して、サンプル送付を要求し、詐取するケースも比較的多く見られます。


また、インターネットオークションの出品物に対して、オークション場外での好条件の直取引を質問フォーム等から持ちかけ、代金を支払わず、個人から商品を搾取する事例も出ているそうです。


詐欺と言う卑劣な犯罪者を利する事が無い様に騙されない様にご注意ください。

nice!(16) 
共通テーマ:ニュース

nice! 16

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。