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墨田区立言問小学校の校舎と講堂が国の登録文化財に!震災復興の影響を見る! [日本文化]

20Nov2022-2.jpg令和4年11月18日に国の文化審議会が開催され、墨田区立言問小学校の校舎及び講堂を登録有形文化財(建造物)に登録するよう文部科学大臣に答申されました。(撮影:大瀬康介[コピーライト]2018年7月)


登録は答申後に行われる官報告示をもって正式決定となり、これにより墨田区に所在する国登録有形文化財(建造物)は今回登録の2件を含めて4件となる予定です。


20Nov2022-3.jpg墨田区立言問小学校校舎 は昭和11年に建設され、平成23年御覧の様に耐震改修された花柳街で栄えた向島にある現役の近代学校建築の校舎です。(撮影:大瀬康介[コピーライト]2018年7月)


同校舎は鉄筋コンクリート造三階建て、校庭側に開放的で大きな窓を並べ、街路側の昇降口は高窓とし、階段から上下階を見通すなど機能的で進歩的な造りである事が国の登録文化財指定された理由です。20Nov2022-4.jpgご覧の墨田区立言問小学校講堂は同じく昭和11年に建設され、水平性を強調した連窓(れんそう)など、校舎も含めてインターナショナルスタイルの平明な意匠が評価されました。(撮影:大瀬康介[コピーライト]2018年7月)


20Nov2022-1.jpg講堂は鉄骨トラスで大空間を確保し、太い鉄骨柱など、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災からの震災復興の影響を見せる事が評価されたそうです。


私の個人的な思いですが、鉄材の接合にリベットが使われており、真っ赤に熱したリベットを挟みでつまみそれを投げて、上では三角推に取っての付いた鉄の容器で受け取り、それを鋼材の穴に通して人が工具で押さえ、リベットハンマーでかしめた光景が浮かびます。


復興期はこうした職人さんが多く居て、橋や建物などの工事でその光景がみられましたが、騒音の問題などで今ではその姿は見られなくなり、溶接に変わり溶接した骨組みを現場でボルトとナットで締め付ける様になりました。


この校舎にはまだ当時の模様の入ったタイルが残されて、この建物が国の文化財として末永く残される事に感激しました。

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