すみだ産業観光プラザまち処事業の敗因!観光特需に群がる愚かな人達!4話 [天下り利権に振り回される庶民]
前回に続きすみだ産業観光プラザまち処事業の敗因を分析しますと、そもそもお題目を並べただけで、事業になっておらず、そもそも事業計画書すら無かった可能性があります。
民間では、銀行からお金を借りて事業をする関係で、きちんとした事業計画書を銀行に提出し、確実に返済出来る仕組みを説明し、万一予定外の状況が発生した場合の対処方法まで示し、銀行の審査を通過させなければなりません。
ところが。お役所はその原資が我々の税金ですし、その考え方も真逆で、予算を作る為に他の都市の成功事例を参考に企画案が作られ予算さえ取れば、チェック能力の無い議会を賛成多数で通過させれば1億6千万円程度なら簡単に用意出来てしまいます。
また、予算は必ずと言っていい程使い切らなくてはなりませんから、その予算内であればどんなに高くても買ってしまいます。
役所は、その価格が市価と比べて高いのか安のか判断できる人がそもそもおらず、その手続きが誤っていないかしか見ていませんし、例えば展示設営物はどの位のコストで作られるかとか世間相場はどの位かが分かる人材がそもそもいません。
その理由は、区役所自体が巨大なサラリーマン組織で、事業を出来る人材がそもそもいませんし、給料を貰う一方で、お金を稼ぎ出せる人材が極めて少ない組織である事が分かります。
この絵はすみだ産業観光プラザまち処の展示設営物製造契約についての事業説明書に掲載されたものですが、単に柱と長椅子程度のものに何故、約1億6千万円の巨費で落札された背景には、役人がこうした造作の価格に無知な上に価格に関心を持つ事すら無い点に問題がありそうです。
こんな展示説明物の入札の前に、事業計画や事業プランを最初にプロポーザルとして出させ、ビジネスモデルや運営会社を入札すべきではないでしょうか。
墨田区は区民の事よりも役人の天下り先を確保したい、と言うのがの本音で、当初から観光協会ありきで当然のごとく運営は観光協会でした。
また、政府のインバウンド戦略は、他国から我が国が嵌められた可能性があり、詳しくは第5話で解説させていただきます。