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貧富の格差と階級社会第15話 金融証券化商品!素人は常に損失を掴さられる! [貧富の格差と階級社会はこうして作られる]

17No2019-1.jpg貧富の格差と階級社会第15話は金融証券化商品について解説致します。


これは投資銀行にとって都合が良い商品で、暴落を前提とした枠組みを作る事で金融証券化商品を作成した側が損をしない枠組みの内と外に区別して金融証券化商品を作ります。


先ず投資銀行とは何かと言うと、大口の個人や法人顧客に所謂大富豪代わって金融取引を行う、コンサルティング業務をベースとした金融サービスを行う銀行です。

簡単に言えば大富豪を利する為の銀行と言っても過言ではありません。


これは、世界恐慌の原因となった銀行に対しこれに規制を強化するグラス=スティーガル法が作られ、証券と銀行を分離する事で、商業銀行から投機的精神を撲滅して企業の安定経営が図られました。


しかし、1999年11月、共和党が多数の上・下院はグラス・スティーガル法を廃止し、銀行・証券・保険を兼営する総合金融サービスを自由化する法律(グラム・リーチ・ブライリー法)を可決し、クリントン大統領(民主党)が署名して成立させます。


その後、一気に新自由主義に基づく金融自由競争が始まり、根拠が曖昧な金融工学という数学や物理学の理論で組まれた金融商品が作られ粗製乱造された事が、サブプライムローン問題を引き起こし現在に至っています。


こうして作られる金融証券化商品は、誰の為に有利に働くかは言うまでもありませんが、暴落を前提とした枠組みの内暴落で利益が得られる側は大富豪に売り、暴落で損をする側は世界の金融機関や証券会社を通じて法人や個人、年金運用基金に売られました。
後は、何かの理由を付けて大小暴落を起こすだけで、これも意図的に暴落が作り出されていると言っても過言ではありません。


それを知るのは世界の富の約半分を所有するほんの数パーセントの人と、この金融商品を作った側の一部の人だけです。


しかも、この商品に仕組みや組み込まれた債権などは公表されず、これを公表しろと詰め寄れば「コーラのレシピを教える馬鹿は居ない」と言って拒否するのです。


こうした商品を売りつけるられる側は、無知な上に無能で商品の中身など見たり調べる事もせずに、配当や利回りの良さしか見ない欲惚けした方が嵌り易い様です。


富裕層には確実に儲けられる方を勧め、そうでない人達にハイリスクなものを売りつけるのは常識だと判断すべきです。


この仕組みは保険に似ていて、一定の保険料を支払えば大暴落起きてもあなたの財産は相手方の投資額の範囲で守れますと言う商品は大富豪に売り、一定の保険料を支払うだけです。


この反対に、大暴落したらその損失分を支払わなければならない方をそれ以外の投資家に売ります。


これを買った側は、定期的にクーポンや配当、利子と言う名目で投資額(購入額)に応じて受け取る事になります。


これは単なる見せかけの利益に過ぎず、契約の期間が長い程リスクが高くなりますから利回りも当然高くなります。


更にこうした商品には格付け会社その安全性について格付けを行いますが、米証券取引委員会(SEC)に登録を受けた格付会社は10社で、大手3社のS&P・ムーディーズ・フィッチだけで、格付け市場の9割以上の寡占状態です。

しかもこの信用格付けは、その金融証券化商品の信用力に対する意見に過ぎませんし、それに対する責任も負わないものです。


こうした格付けに素人は常に嵌められてしまいますし、格付けの良いもと悪いものをカクテルにする事で不良債権を見えにくにして、それを押付ける仕組みになっています。


皆さんはこうしたものに投資などしていないとしても、皆さんが納めている年金の基金がこうしたもので運用されていますので殆どの方が影響を受ける可能性があります。


富裕層ほど大暴落で儲けるもので、大暴落は意図的に作られる事を知っていればある程度大暴落が予想出来るものです。


それは、現在のアメリカの株価もそうですが株価が大きく上昇している時、一般大衆が株価を気にするようになって時、金融証券化商品はバカ売れし出した時、戦争や革命が勃発した時で、何れも人為的に暴落は作られた可能性が高いのです。


少額の投資で大儲けが出来る程甘い世界ではありませんし、大金を持って居てもこうした罠に嵌められては一瞬で吹き飛んでしまう恐ろしい世界ですから必死にその本質について学ぶ必要があります。


ここでの学習店は、大暴落は意図的に作られる事、投資の世界では大富豪が常に有利な立場になる事を常に念頭に置き暴落する前に売り逃げる事と、暴落後暫くしてから絶好の買い場が来ますのでそれを逃さない事が必要です。


相場では多くの人の考えと逆の動きをすべきで、それは簡単そうで誰もが出来ないのが現実でそれを敢えて出来る人だけが勝者になれるものです。


相場の世界はたった一人逆の道を行く、孤独に耐えられる者が勝者になるのかも知れません。

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