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中之郷信用組合本店物語 第4話 地域貢献を掲げながら貸出先の約半分は国等債権! [中之郷信用組合の現実を追う!]

11Aug2018-1.jpgこれは中之郷信用組合の第87期(平成26年4月1日~平成27年3月31日)貸借対照表の資産の部の有価証券と貸出金額を示す部分です。


この部分を分析しますと当該組合の資産運用状況が分かります。


この部分を見ますと金融機関本来の仕事である貸出金の総額は約706億に対して有価証券は730億円でその割合は貸出96.3%に対して有価証券は103.84%で運用先のウエイトは貸出よりも国債や地方債、大手企業の社債が中心である事が分かります。


中ノ郷信用組合は地域活性化や創業支援を行っている事がホームページ等で宣伝されていますが、財務諸法から見ますと債権での運用が半分以上をしめている事が分かります。


その内訳を見ますと社債が約260億円と最も多く、次いで地方債が約212億円、国債が約163億円となっています。


これに対して貸出は総額で約706億円でその内訳は証書貸付が約664億円、手形貸付と呼ばれる一年以内の短期貸付が約2億円、手形の決済までの短期貸しである割引手形が約1億円と言う内容になっています。


つまり地域の金融機関と言うよりも大企業や地方債、国債などで運用する割合が高くリスクを取りながら積極的に貸出をしてくれる金融機関ではなさそうな事が分かります。


その割に、地域活性化や創業支援を行っていると宣伝する理由は何なのでしょうか。


自己資本比率を高める為が考えられますが、日本や地域経済に貢献せずに集められた預金が当該組合を経由して大企業に貸出されたり、国や地方に貸出される結果になっており、組合員には高い利息で貸出されている事が読取れます。

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