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米10年物国債利回り急騰!間もなく3%越えが近い!日本円は円安に向かう! [世界経済と日本]

23Apr2018-1.jpg米10年物国債(United States Government Bond 10Y)利回り急騰しており間もなく3%越えが近い事をうかがわせています。


米10年物国債の指標は大変重要な指標ですから分かり易く解説してみたいと思います。


ご覧のチャートはニューヨーク債券市場での米10年物国債の利回(金利)りを示したもので明らかに米国債の利回りが上昇している事は、今後米長期金利が上昇する事を予想させます。


債券市場では米国債が売られると利回りは上昇し、逆に買われると利回りは低下します。


これは何故かと言うと、債券の投資家の先行きに対する見方や考え方が分かり、将来何らかの景気変動リスクがあると考える場合は安定した利息の入る債権を買う傾向がありリスクヘッジヤーが多い事が分かります。


逆に、将来景気が良くなりそうだと見れば、投資家は手持ちの債権を売り現金に替えてリスク覚悟で株や商品、土地等に投資しますからリスクテイカーが多い事が分かります。


それでは何故米国債10年物の利回りが上昇すると円安になるのでしょうか?


その理由は通貨ペア、つまり異なる通貨を取引するには日本の円とUSドルの2つの通貨を交換する事になります。


これを通貨ペアをと言い、ドルと円の通貨ペアであれば「USD/JPY」で表示されます。


そこでドルと円の通貨ペアであればその背後には日米の金利差が生じます。


これが円高に向かうか円安に向かうかがこの金利差で、金利差が大きくなると円安ドル高になり、逆に金利差が低いと円高ドル安になります。


つまり現在米国債10年物の利回りが上昇している事は、アメリカが高い金利を払える程景気が良い事を示している事がわかります。


しかし、相場は必ずしもその通りに動くと言う単純なものではありません。


先ず投資家は先読みしていますので金利差が生じた更に先の動きを予想して動く場合もありま。


また、米国債の入札のある時は投資家の思惑が交錯し易いので金利差や為替の変動が大きくなります。


金利が余り上昇し過ぎますと景気の低迷要因として見られ相場が変動し易くなります。


米国債を大量に保有しているチャイナと米国の関係悪化要因は米国債売りに繋がり易く、チャイナの売りは大量に出る恐れがあり、受け皿となる買い手が引っ込んでしまうので国債の崩落要因になる危険があります。


米10年物国債利回は世界の経済や政治とも複雑に繋がっていますので、この利回りの動きにはご注意下さい。

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