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国民健康保険運営協議会で出された理解不能の国民健康保険料率改訂の議案! [愚民化政策はこうして行われる]

20180307-1.jpg6日国民健康保険運営協議会が開会され、赤い矢印部分の墨田区国民健康保険条例の一部を改正する条例(案)の議案が提出されました。


先ずその議案をご覧ください。


20180307-2.jpgこれが議案ですが、この内容を本当に理解できる人が居たら実は天才か超能力者しか居ないと言わざるを得ず、理事者側の国民健康保険課長事務取扱参事も区民部長も理解出来ない内容なのです。


その証拠に、「ここに書かれている「所得割」とはどういう意味か区民の皆さんが分かり易い様に答えて下さい」質問してみますと、予想通り答えられず「東京都全体で決まった内容で墨田区で判断できる事では無い」と言う趣旨のかいとうでした。


問題点を解説しますと「均等割」の部分に主語がありませんから「何」の均等割りか特定できませんから、この議案の内容を理解できる評議員はいない筈です。


仮に住民税の均等割額と分かっていたとしても、法人と個人の均等割りがあり、法人の場合は法人税割=法人税額(国税) × 税率となり、個人なら(前年の所得額 - 所得控除額) × 10% - 税額控除額となります。


しかし、条文の規定にはどちらの所得割か書かれていませんので、条文を見ただけで理解できる筈がありません。


更に、個人の場合は所得額とは何かと言うと、給料や個人事業、不動産の賃貸などから得る収入から必要経費を差し引いたもので、更に所得控除額の詳細が必要になります。


所得控除額は、基礎控除33万円、扶養している16歳以上の親族一人につき扶養控除33万円~45万円、社会保険料や生命保険料、医療費控除などの合計でこれを所得控除額に加えなければなりません。


ここで導かられた金額の10%が住民税額で、都道府県が4%、市区町村が6%という内訳になります。


つまり、議案に書かれていない重要な詳細の内容が何も書かれていませんから、この議案を見て理解できる方は天才を超える超人としか思えません。


恐らく全国の地方自治体の国民健康保険運営協議会で、国の制度改正で決まった事だから、一自治体の運営協議会が言った所で何も変わりません的な説明をして、シャンシャン終わらせてしまったのではないでしょうか。


しかし、この運営協議会は医師や歯科医師、薬剤師、企業の経営者などの知的エリート層が来て下さっているので、この方たちが何か言って下さるのではないかと期待を込めて今回の指摘をさせていただきました。


やはり思った通り、知的エリート層の医師や歯科医師、薬剤師、町会長の方が手を挙げて発言をして下さり問題を指摘して下さったり、現状の報告をして下さり、今までにない活発な議論がされ予定時間を20分もオーバーしました。


この事は、役人の思惑通りに行かない、必要な情報を提供しないで分からない事をいいことにシャンシャンと運営されていた運営協議会に変化の兆しが出て来たのではないでしょうか。


役人のやり口は、都合の悪い議案は意図的に理解不能なものを作り、大勢の中で自分だけが分からないのは恥ずかしいと思わせ、質問の方法すら分からせない議案を作ります。


まるでアンデルセン童話の一つの「裸の王様」の童話と同じで、王様の元に仕立屋が現れて、「これは馬鹿には見えない布です」と王様に見せ、それを聞いた王様は見えない自分は馬鹿だと思われたくないために「おお、素晴らしい布だ!」と感想を述べます。


他の従者達も見えないのは自分だけではないかと思い、馬鹿だと思われたくないために次々と感想を述べた童話と同じ事が起きてしまうのです。


つまり、この条例案の骨子となる「所得割」とはどういう意味か区民の皆さんが分かり易い様に答える様に求めますと、先ず理事者が答えられませんでした。


理事者が答えられないから誰も理解出来ていないと、知的エリート層は察知してこうしたトリックで物事が進められている事に気付かられた様です。


政治家の多くもこうしたトリックで都合よく動かされている事に気付いて下されば政治も変わるのではないでしょうか。

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