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下町ボブスレーに見る巨額補助金が無駄に!平昌五輪ジャマイカが使用拒否! [天下り利権に振り回される庶民]

20180218-1.jpgネット上で下町ボブスレー問題が指摘されているのをご存じでしょうか。


上は下町ボブスレーネットワークプロジェクト公式サイトの画面ですが、「日本からの挑戦状は」世界は愚か日本のチームをはじめ誰も相手にされず、五輪土俵すら乗る事はありませんでした。


実は私も元エンジニアですので当時の友人等から、技術が無さ過ぎなのに「日本の製造業を盛り上げる」と言う身の程知らずぶりが報告されていました。


そもそもこの下町ボブスレーは大田区の産業振興の一環で平成23年秋に始まり、中小企業がボブスレーをゼロから開発する試みでした。


それが突然一気に動きだしたのが、平成25年2月の安倍首相の施政方針演説でその直後4月には経産省から2000万円の補助金が交付され、大田区からも1000万円の補助金が出されたそうです。


我々エンジニア仲間で疑問視されているのが、金属製のフレームにFRPのボディー、下部にソリが付いただけの簡単な構造のボブスレーに総額3千万円の補助金に更に協賛企業のからスポンサー料に更に寄付金まで集めているのです。


総額で推計5千万を超えるお資金が集められていると思われますが、こんな簡単な構造のものの何処にお金をかければ使い切れるのだろうかと言う疑問が囁かれています。


協賛企業のからスポンサー料の納入先は、公益財団法人大田区産業振興協会 広報チームとなっており、寄付金も同じ公益財団法人であり、今回寄附された金額は、「特定公益増進法人」に対する寄附となり税制上の優遇が受けられると宣伝しています。


この公益法人が怪しいと思われるのが、経済産業省や大田区の幹部職員の天下り先として使われている恐れがあり、墨田区の北斎美術館の指定管理者はJVですが母体は公益財団法人墨田区文化振興財団と酷似しています。


下町ボブスレーの最大の問題がこのボブスレーを日本の代表チームに採用されず、ジャマイカに無償提供で使ってもらおうとしましたが、肝心の昨年12月のドイツW杯では輸送トラブルで会場に届かずジャマイカは急遽ラトビア製のボブスレーを購入し健闘しました。


平昌五輪に使う筈でしたが、1月の機体検査で2度も不合格になり無償でもジャマイカが使用拒否しました。


これに対して下町ボブスレーのプロジェクト推進委は契約違反として、ジャマイカ側に6800万円の損害賠償を請求する様ですが、直前の機体検査で2度も不合格になっているのに裁判で勝てるのでしょうか。


プロジェクト推進委は「日本の製造業を盛り上げる」と大義名分を述べていますが、この人達が本当に日本の技術を知っているのでしょうか。


本当に日本の技術を知っているなら、構造が簡単過ぎるボブスレーなど選ばず、メカトロニクス(mechatronics)と言われる従来手法を越えた新たな工学的手法を生み出す学問・技術分野を目指す筈です。


また、製造現場や


この様な問題が起こる背景には官僚利権で天下り先に補助金を流す構造で、本当に技術がある所では多額の開発資金が要るのでこうした分野には流さずに、天下り役人が利用し易い技術が無く小遣い銭稼ぎが出来れば言う事を聞く人達を利用しているのではないでしょうか。


プロジェクト推進委は「日本の製造業を盛り上げる」どころか日本の製造業を貶める結果となり、結果として誰が責任を取るのでしょうか?


恐らく誰も責任を取らずうやむやにされたまま時間が経過して忘れ去られるのではないでしょうか。

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