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商工会議所墨田支部の新年会から分かる墨田区の産業経済動向! [墨田区の産業経済動向]

20180120-1.jpg18日東武ホテルレパント東京に於いて商工会議所墨田支部の新年賀詞交換会があり約400名程の会員の皆様が集合致しました。


この日のある意味でテーマになったのが事業継承で、これを早い段階で考えて居ないと社長の突然の死が廃業に繋がってしまい産業全体が衰退してしまうからです。


20180120-2.jpg商工会議所墨田支部ではご覧の冊子を作り漫画で社長が突然倒れ意識が戻らないケースを紹介し、そうなる前に商工会議所に相談される事を進めています。


私も区内の会社の社長さんと交流があり、時々事業の継承についてお話をする機会がありますが、面白いもので儲かっている会社はきちんと事業継承を考えて息子さん修業させている事が多い様に感じます。


その一方で余り儲かって居ない会社の社長さんは、事業継承事態を考えて居ないか、息子さん達が継ぎたいなら継いで欲しい程度にしか考えて居ない事が多い様に感じます。


今は昔と違い、起業をするのも大変ですし、先代の事業を継承する事も業種によっては非常に大変です。


その理由は経済の寡占化が進み、儲かっている業界に他の業種から進出して来ますので、安定して仕事が確保出来ない時代になっています。


昔は、大手企業の下請けとして仕事をしていれば何とかなりましたが、大手企業がグローバル化して海外進出に伴い生産拠点を海外に移されしまって安定した仕事が無くなるケースがあります。


また、取引先の企業がM&A(merger and acquisition)、つまり企業の合併や買収で実質的に経営が変わってしまい下請けが整理されてしまい仕事を失うケースもあります。


更に、中堅企業では取引先が寡占化して市場規模が大きくなると、それに伴い下請け企業の生産規模を拡大出来ないと取引して貰えなくなる事があり、工場の新設等莫大な設備投資が必要ですからそれに耐えられる企業でなければ無理です。


区内の小規模企業の場合は寡占化の影響が大きく、これは少しづつ企業体力を削りますので、政治的政策的な規制が必要だと思います。


その他に、私の経験では大手の取引が無くなってしまった原因に、取引先の企業がM&Aで買収された事による事業の変化で担当部署自体が消滅して入り込む余地が無くなってしまった経験があります。


現実問題として事業を継承する事は大変で、製造業の場合は先ず営業力、次に信頼となり、信頼を得るには仕事を任せられるだけの達成力、技術力が問われます。


卸小売業では、排他的に商品を供給できる意匠のある製品の確保、売れ筋商品の確保の為には魅力的な製品を作る製造業の人達や職人さんとの信頼関係が何よりも重要です。


しかしながら、これだけ物が溢れる時代で、店頭よりもネットで買い物が出来てしまう時代に利益を出し続ける事は至難の業としか言い様がありません。


その為には、他の商品と競合させない為に商品や店舗のブランドイメージを高めその信頼に答えられる商品や販売体制を構築する必要があります。


こうなると、事業継承は早い段階から若い世代に継承した方が、消費者の感覚に近くなる可能性がありますので事業継承を急ぐべきではないでしょうか。


事業継承で一番大切な事は、社長が倒れてしまうと、金融機関から新たな借り入れが出来ない、取引先と新たな契約が出来ないなど、企業の血液とも言えるお金の流れが止まってしまう事です。


後継者の育成が出来て居ないと従業員や下請けの職人さん達が、社長の急死で路頭に迷わせてしまいます。


現実の問題として国に税金を納めているのは小規模企業ですから政府も安易なグローバルを止め、国内産業の保護に全力を挙げる必要があります。


特にアメリカから大圧に弱いのは、憲法で自国の防衛すら出来ない状態でアメリカの軍事的傘の中に居る限り外圧に屈して自国の産業や消費者が犠牲にされているのです。


実は、過去の戦後史分析しますと自民党が日本の産業や経済を弱体化させていますし、最悪過ぎた民主党政権時代は日本は崩壊する危険があった事を忘れてはなりません。


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