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吾妻橋二丁目に出現したホテル計画は客室が僅か12.22平米の粗悪な安宿!第3話  [粗悪な不動産デベロッパーを追う!]

20170114-7.jpg吾妻橋二丁目に出現したホテルとは名ばかりの1部屋約12.22平米しかない粗悪な安宿計画の内容を検証してみましょう。

客室が約12.22平米にユニットバスが付くと客室の広さは正味畳三畳程度の広さで、ほぼ寝るだけの部屋でこれがホテルと言えるのでしょうか。

ご覧の図は住民説明会で提出された図面ですか、この部分は建物を南側から見た図です。

建物が実際の高さよりも低く見せる為にエレベターの入る搭屋が意図的に描かれていません。

他の図面からエレベターの位置を割り出しますと、建物の中央部に搭屋が立ちますので建物の高さは、21.9メートルでは無くエレベターの入る搭屋の部分の高さ22.4メートルになります。

図面から各部屋にバルコニーに小さなベランダが付けられる事が分かります。

このベランダにエアコンの室外機が置かれ窓も空くそうですから、南側にあるお寺の墓地にたばこやごみが投げ込まれたり、避妊具や薬物中毒者が注射器を投げ捨てたりされる恐れがあり、墓地という神聖な場所が汚される恐れがあります。

こちら側にある客室の広さは12.22平方メートルだそうですから、その広さはベットを一つ置けばやっとの広さです。

20170114-8.jpgこの図は東側から見た図ですが、1階左がに出入り口があり右側の破線でバツ印の部分が駐車場で車2台とバイク2台分のバイク置き場が用意されていますが、自転車の駐輪場はありません。

ここからわかる事は、通常のマンションを建てようとしますと、「墨田区集合住宅の建築に係る居住環境の整備及び管理に関する条例(平成20年3月28日公布)」がございますので、このケースでは50室が予定されていますので50台分以上の駐輪場の設置義務があります。

脱法的にこの規定を逃れる為にホテルとして建設しようとしています。

山谷等で見られる木賃宿では、宿の前の道路には自転車が溢れており、安宿程長期定住型の宿になり易くこうした人達は交通費を節約する為に自転車を利用するケースが多いのです。

この事は安全・安心にはコストがかかる事を不動産デベロッパーは無視しており、地域に負担を掛け兼ねない上に火災等の災害発生の危険すらございます。

「墨田区集合住宅の建築に係る居住環境の整備及び管理に関する条例」の概要は次の通りです。

墨田区では、誰もが安全で豊かな住生活を営め、安心して住み続けられる街を目指して平成20年7月1日に「墨田区集合住宅の建築に係る居住環境の整備及び管理に関する条例(平成20年3月28日公布)」を定めています。(平成24年7月1日一部改正)
 対象事業は、都市計画課及び関係各課と協議をする必要がありますのでご理解・ご協力をお願いいたします。
 なお、平成27年12月15日から墨田区集合住宅条例における自転車置き場の附置義務台数が変わりました。
 変更後
 40平米未満の住戸(室)       1住戸(室)につき1台以上の自転車置場(現行のまま)
 40平米以上70平米未満の住戸      1住戸につき1.5台以上の自転車置場
 70平米以上の住戸          1住戸につき2台以上の自転車置場

《取り扱い》
 変更前の規則による自転車置場附置義務台数は、次の(1)及び(2)を同時に満たす場合のみ適用されます。((1)または(2)のいずれかのみ該当する場合は、変更後の規則が適用されます。)

 (1) 平成27年12月14日(17時まで)に協議申請を受け付けたもの
 (2) 平成28年6月15日までに着工したもの

 詳しくは、「墨田区集合住宅条例手続きのための手引き」をご参照下さい。

対象事業

 共同住宅、寄宿舎、長屋を建設する事業で下記のいずれかに該当するものが対象となります。なお、建築物の増築、用途の変更等により、当該増築後の建築物(既存の建築物の部分を含む。)の住戸(室)数、階数が下記の規模となる場合も対象となります。また、一団の土地で行われる建設事業又は一団の土地とみなされる土地において行われる2以上の建設事業については、その住戸(室)数の合計が下記の規模となる場合に対象となります。

(1)総住戸(室)数が15以上のもの
(2)地上3階建て以上かつ総住戸(室)数が10以上のもの
 
住戸とは、居室及び台所、浴室(シャワー室を含む。)、便所の設備を有するものを言います。なお、上記条件を満たす、店舗・事務所等は住戸とみなします。


住室とは、居室を有し、台所、浴室(シャワー室を含む。)、便所の設備のいずれか又は全てを有しないものを言います。

20170114-9.jpgこれは計画された建物を北側から見た図ですが、北側の廊下は外廊下と言って室外は雨や風に晒されるむき出しの廊下で、ここで喫煙をされたり、大勢で騒いだりする恐れや隣接する住宅の中が丸見えになる恐れがあります。

中廊下にした理由を説明会で問い詰められると、中廊下にすると建蔽率が増えてしまう為に建蔽率を最大限に稼ぐ為に外廊下にしてベランダを設けた様で、客室の居住性よりも数多くの部屋を作る為の設計だった事が分かりました。

しかもこの建物にはごみ置き場が計画されておらず、デベロッパー側の説明ではごみはご覧の図の非常階段1階に置かれ、産業廃棄物処理業者が来るまで置かれるそうです。

金儲け優先でお客さんよりも金儲け、近隣は比較的エリート層が多い地域にも関わらずこれにそぐわない粗悪な安宿の建設に住民の怒りの声が説明会の会場で参加者全員から上がりました。


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