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すみだ北斎美術館の謎を追う 第23話 怪しい北斎の門人の作品を購入!その2 [官僚利権とすみだ北斎美術館の研究]

20161118-1.jpg画面中央の肉筆が墨田区が平成23年度補正予算で取得した北斎の門人菱川宗理の肉筆として購入した「立美人図」です。

私はこの肉筆を見て一発で贋作である事が分かりました。

何処かで見た事がある様で違和感を感じ、特に肩の骨格と腰の骨格が釣り合わず所謂奇形なのです。

どう考えても菱川宗理の肉筆とは思えませんから100パーセント贋作であると鑑定致します。

そこで、本物の菱川宗理の肉筆と比較してみましょう、左は「遊女と禿図」(出光美術館所蔵)と右の「遊女立姿図」(ボストン美術館所蔵)と並べてみましょう。

こうすれば、目利きの方ならお分かりだと思います。

墨田区は、平成23年の補正予算で北斎の門人菱川宗理の肉筆として1,022,300円購入した「立美人図」が極めて粗悪な贋作である事がお解り戴けるのではないでしょうか。

お解りにならない方の為に解説しますと、左の「遊女と禿図」(出光美術館所蔵)のほぼ中央から下の部分と右の「遊女立姿図」(ボストン美術館所蔵)のほぼ中央から上の部分を合成しただけの大変お粗末で粗悪な贋作です。

20161118-2.jpg取得理由を調べて見ますと、「平成23年9月6日(火)に開催した平成23年度すみだ北斎美術館北斎資料収集委員会及び評価委員会で調査検討の結果、すみだ北斎美術館の収蔵資料として適当であると全委員及び全評価員が判断した」と書かれております。

つまりこの人達は古美術品の価値や真贋を鑑定出来ない似非専門家である事をこの事実は物語っています。

20161118-3.jpg当時納入した業者は墨田区にこれまでに5億円以上の北斎資料の納入実績と馴れ合い関係があると見られる三田アート画廊(株)である事が分かります。

本来古美術の本物の専門家が複数居ればこの様な粗悪に贋作を掴まされる事は有り得ませんが、墨田区は私が再三指摘しているにも関わらずそうした体制を取ろうとしません。

つまり正義が通用しない闇の利権の構造があり、地方自治法等に違反しない様に形だけの資料評価体制を作り全て随意契約で多額の税金を利権を持つ組織がくすねる仕組みが浮かび上がって来ました。

20161118-4.jpgこれはこの資料の取得に係る起案書の決裁者の分かる起案書の下駄判と言われる部分ですが、ここからこの闇利権に関わる幹部職員の役割が読取れます。

先ず決定者蘭をご覧ください。

最終決定は当時の山崎区長の押印がありこうした体制を認め又はやらせて居たのは前山﨑区長であった事が分かります。

その隣には文書取扱主任とあり高野と押印が押されていますが、これは現在の高野祐次副区長でこの時から前山﨑区長の懐刀だった事が分かります。

次に審議蘭をご覧ください当時の久保副区長の押印があり、定年退職後は公益財団法人墨田区文化振興財団久保孝之理事長に天下りをしており、ここがすみだ北斎美術館の指定管理者になっています。

その隣の部長蘭に鈴木と押印があるのは現在の鈴木陽子総務部長であり、歴代の総務部長をこれまでに追跡調査して見ると天下りと利権に深く関わって居る事が見えて来ました。

20161118-6.jpg過去にご覧の岡田貢総務部長が居ましたが、私が自民党の政調費の情報公開を行った際に非常に非協力的な態度から直感的に何かあると思い徹底的に調査してみると官僚利権の巣窟と言っていい程ボロが出て来ました。

岡田貢総務部長の経歴を調べてみると、墨田区商工部産業経済課長→すみだ中小企業センター館長→企画経営室長→総務部長と言う経歴である事が調査の結果判りました。

そこで何をして来たのかを調査すると、抜粋すると曳舟駅前再開発事業、あづま図書館と寺島図書館を廃止し統合新図書館(現ひきふね図書館)を画策、北斎館の建設計画推進、両国公会堂を取壊し新たなハコモノの建設を計画、国際交流センターの新設などが起案していました。

更に、旧庁舎跡地の底地の売却で岡田貢総務部長の悪事を見抜きました。

それは不動産定士法に基づく鑑定評価額が18億2千万なのに、鑑定評価額を少なく見せる為に不動産鑑定士に10年間転売禁止を附して再鑑定を要求、鑑定士はこれは不動産定士法に基づく鑑定評価額では無いと断った上で意見価格として12億5千万円を出しました。

これを財産価格審議会の資料には不動産鑑定士の評価12億5千万円と記載し、不動産定士の鑑定評価額と思いこませて財産価格審議会の議決経て、区議会には売り払い価格13億円とだけ記載しチェック力の無い議会で議決させました。

つまり区民の財産を5億2千万円も天下り会社の国際ファッションセンター株式会社へ売却し区民の税金5億2千万円が国際ファッションセンター株式会社の懐に入ってしまっていたのです。

私がこれに気付いたのが議会での議決があってから2年経過した頃に情報公開で知って直ぐに訴訟をお越しました。

その結果、岡田貢総務部長は小心者の区長がやばいと思ったのかトカゲの尻尾切にされ事実上クビで退職しています。

裁判では出訴期間(1年間)が争点になり私は負けてしまいましたが、私がもっと早く議員になれていればこの事は直ぐに見抜き、出訴期間内に訴訟が起こせ区長から5億2千万を取り上げる事が出来たと思います。

墨田区の活性化には天下り利権を徹底的に破壊すべきだと思いますし、こうした事に関わる幹部職員を徹底的マークして追い詰めるしかありません。

組織と言う群れの中で数で保護されて居ると勘違いする輩で、本当に怖いのは一匹狼でもしっこく獲物を追いかけられればやがて群れの中から押し出されて来ますし、本当に強いのは正義への情熱ではないでしょうか。


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