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すみだ北斎美術館の謎を追う 第21話 価値の低い保存の悪い版画も高値購入!その1 [官僚利権とすみだ北斎美術館の研究]

20161114-1.jpgご覧の版画は墨田区が平成20年3月10日に葛飾北斎の版画として210万円で購入した「鎌倉江ノ島大山 新坂往来双六」ですがこの購入価格に疑問がございますので指摘させていただきます。

先ず余白(マージン)の部分に注目ください。

虫が食ってしまった跡が複数見られますまし、中央部分には四つ折りにされていたと思われる折り目が付いていますし、上部は茶色く変色しています。

この様なものを古美術の世界では保存状態が良くないとか、保存の程度が悪いと言いい、取引価格は極端に安くなります。

これを墨田区は210万で買って居るのには驚きました。

墨田区は世界的に有名な葛飾北斎を顕彰するとして美術館を建設し、展示を目的に買うならこの様な保存状態が良くないものを買うデリカシー(delicacy)の無さを考えますと、そもそも美術品を扱える人達では無い事が分かります。

良心的な美術店価格と品物をご覧ください。

20161114-2.jpgこれは私も利用する京都の美術店ではご覧の様な保存の程度の良い「鎌倉江ノ島大山 新坂往来双六」が何と30万円で売られていました。

こちらの素晴らしさは、左右上下3つ折りにされており、当時双六として持ち歩き易い様に9つ折りににされ販売されて居た事がここからうかがう事が出来ます。

当時は恐らく中々遠くへ旅に出られない庶民が双六をする事で旅をしている気分に浸った事が偲ばれます。

こうした想像力を掻き立てる様な保存の程度の良いものを本来は美術館は置くべきではないでしょうか。

墨田区の場合は、1億円の基金が利権となり精勤を食い荒らす理由として保存の程度や価値の低いものでも意図的に高く買い取り税金が売り主に渡り、価値の低いガラクタがその代わりに納入されていると考えざえるを得ません。

こうした資料を見ても北斎美術館は世界的に有名な葛飾北斎を顕彰すると言うのは大義名分に過ぎず、価値の無いものを美術品と言う名目で高く買い、その差額は利権の闇の中は飲み込まれて行くのではないでしょうか。


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