SSブログ

第111話!トップセールスへの道!打たれ強さと壁を打ち砕く精神!100億円単位の取引 [私はこうして起業した!40年で総資産5億円超に!]

02Jul2022-1.jpg本日の「私はこうして起業した!40年で総資産5億円超に!」第111話は、「トップセールスへの道!打たれ強さと壁を打ち砕く精神!100億円単位の取引」をお送り致します。


設計事務所の経営者から国際金融機関への転職で、最初にやらなければならないのは、仕事の引継ぎとスカウトして下さった会社の社長と人間関係を損なう事無くその意志を伝える事でした。


社長宅に行き転職のお話をすると、社長の奥様が泣かれ私を本当に可愛がって下さった事に感謝すると共に、私の会社の出資分は社長に差し上げて、必要があればいつでもご協力しますと約束し生涯人間関係が維持される様に配慮しました。


社長も暖かく送り出して下さいました。


翌月から大手町にある外資系金融機関の出社すると、見上げる程高い高層ビル群の中でここは金融センターで、膨大なお金の集まる所だと言う卒直な印象を受けました。


ここでの仕事は、インターバンク市場、つまり銀行は、外国為替取引の中心的な役割を果していますが、その銀行間取引の場をインターバンク市場と呼びます。


最低取引額がスポットの通貨取引で100万ドル単位ですが、私のセクションはお金の値段つまり金利を扱っていますので、最低取引単位は10億円で、普通は100億円単位で、場合によっては1000億円を超える取引が一度に行われます。


写真は国際的な金融取引をする為に使う特別に作られたボードで、上の四角い部分にはスピーカーが入っていて、金融市場の激しい値動きの中で取引するには、同時に6行と話をする事になります。


その為に相手から応答があると右上の赤いランプが点灯しますので、何処から注文か来たか瞬時に分かり、瞬時に応答しなければなりません。


当然、ミスは許されませんし、金額が巨額ですのでミスは莫大な損を意味しますから、まるで戦闘機のパイロットと似た緊張感を伴う仕事で、非常にストレスの多い仕事で、精神的に打たれ強くないと務まらない仕事です。


その為にこうした適正を持つ人が採用できず、常に人材不足で報酬が高くなるのは当然と感じました。


私に与えられた仕事は、市場でのビッグプレヤーに食い込めていないので、これを開拓するを命じられましたが、東京市場に進出したばかりの頃で、当時は私を含めて4人しかいないセクションでした。


インターバンク市場では、専用回線を引いて貰わなくてはなりませんので、毎日市場の動きが無い時にひたすら電話をかけ続ける毎日でした。


1カ月も電話をし続けると電話に出て下さるのですが、「馬鹿野郎」と言って切られる事もありますが、それでもコツコツと電話をしていると「面白そうなやつだ」と言われ、訪問を許され訪問出来たらこっちのものです。


訪問中に相手の趣味や嗜好を探り出し、その後接待に引き出せれば、専用回線を引いてもらい、今度は市場の状況から、上の写真にある関数電卓やポケットコンピューターで計算し、金利裁定取引のチャンスを案内します。


金利裁定取引とは、2国間の金利差と直先スプレッド(直物と先物の為替レートの差)の乖離(かいり)を利用した鞘取り取引を、金利裁定取引(interest arbitrage transaction)といいます。


こうした努力が功を奏しビッグプレーヤーの専用回線を次々確保し、数千億円規模の取り引きが出来る様になり、トップセールスの道が開けて行きました。


その後の人生でこうした経験がどの業種でも活かせる事が分かり、その後に人生に大きな自信を持つ事が出来たと思います。


要約しますとトップセールスへの道は、打たれ強さ、壁を打ち砕く精神、競合が持っていない秘策を編み出す、最後は信頼を勝ち取る事、お客様とは生涯付き合える関係を常に持つ事だと思います。


究極は、自分自身のマインド、つまり精神力と信念です。

nice!(18) 
共通テーマ:ニュース

nice! 18

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。