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日経225平均株価指数3万円越え!不景気の株高現象!国民の大部分が恩恵受けず! [新型肺炎コロナウイルスと世界恐慌]

17Feb2021-1.jpg15日、日経225平均株価指数3万円越えました、ご覧のチャートは1時間足で描いたものですが、昨年の11月ごろから上げ幅を強めていますが、正確に言うと昨年1月頃に株価が中共ウイルスの感染拡大で大きく下落し、4月頃に底を打ってから上げ続けています。


この4月の底値の16,450円辺りで同株価指数を買っていれば、現在30,083円ですから13,633円の差益が出ている筈ですが、恐らく国民の大部分がこうした恩恵を受けているとは思えません。


それは、国民の大部分が株価指数を買えるほど資金的にも精神的にも余裕が無く先の見えないウイルスと言う脅威に見舞われていたからです。


ここでしっかり稼いでいたのは、機関投資家と言われるプロの投資家で、3ヶ月毎位に利益確定の売りと仕込みの買いを入れている事がチャート上の下落部分に見られるV字サインから分かります。


さて、これ程中共ウイルスの感染拡大で世界的に景気が悪いのに何故、日経225平均株価指数3万円越える程上がっているのでしょうか?


こうした現象は、株価の歴史を知っていると分かるのですが「不景気の株高」と言う現象が起きていると見られます。


こうした実態経済とかけ離れた株価の上昇を「金融相場」と言われ、通常なら不景気で企業業績が悪化すると株価は当然下がります。


しかし、政府や日本銀行が景気対策として金融が緩和を行うと、いわゆるカネ余り状態となり、ダブついた資金が株式市場に流れ込み、不景気の株高現象が見られます。


そこで問題は、今後株価が上がるのか下がるのかと言う点です。


投資は当然リスクがありますし、自己責任である事を前提に解説します。


所謂「金融相場」が続くうちは株価は企業の実態やPERやPBRが割高でも引き続き上昇をすると見て良いのです。


同時に、この不景気でも都心部の不動産価格が下がらない背景には、逆に土地と言う資産価格が上昇し、資金繰りが困っても、投げ売りするまでも無く、銀行が資金を貸してくれるから売り物が出て来ないのです。


しかし、これに浮かれる事は禁物で、金融相場はプロでないと判断が出来ない局面があり、金利、為替などのマクロ要因で方向が変わりますのでこれを見極める目が必要となります。


それを見極める方法は政府や日銀による量的緩和の縮小をテーパリング(Tapering)と言いますが、分かり易く言うと、金融緩和を絞り始める局面を見る必要があり、これはプロでないと判断が出来ない可能性があります。


つまり政府は分からない様に金融緩和と言うバルブゆっくり閉めるからです。


プロは、日銀の買いオペなどの情報が入りますので、その金額からテーパリングの可能性を探ります。


これが分かると上がり過ぎた株は躊躇無く売り抜けますので株価は一時下がり始めます。


しかし、この頃には企業の業績が良くなっている可能性がありますので、所謂「業績相場」が始まり業績の良い企業株が買われ全体的に買われる様になります。


その結果、バブルが起こり景気が過熱し過ぎると政府や日銀は金融引き締めに入り、先ず、公定歩合を段階的に引き上げ過熱した景気にブレーキをかけ始めます。


この頃には、政府や日銀は物価上昇を食い止める為に、金利上昇に誘導し、投資家の資金は株式市場から債券など固定金利の金融商品に流れ易くなります。


これを「逆金融相場」と言い、株価は下降方向に向かいます。


投資で儲けるには、投資出来る程の資金、仮にそれを全て失っても生活できる余裕のある資金がまず必要です。


次に、自己コントロールできる力が求められ、強欲過ぎてもチャンスを逃しますし、気が小さい人には全く向きません、相場は人の欲望と恐怖で作られると言っても過言では無いからです。


更に、正しい知識と経験が必要で無知な人が投資で儲ける事は、一時的に儲けられる事があっても結果的には損をする可能性が高いのは、この知識と経験の差と大きなリスクを取れる精神的な強さかも知れません。


また、知識と経験の差と大きなリスクを取れる以外に重要な事は、瞬時に判断を下せるかで、絶好の売り買いのタイミングは、ほんの一瞬しか無いので、ある種の才能が求められます。


つまり、投資に向く人と向かない人が居て、国民の大部分が投資の恩恵受けられない背景には、向く人は極めて少ないかも知れません。


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