ひきこもり対策特別委員会報告!これが実践できれば深刻な引きこもりは無くなる! [墨田区議会]
ご覧の図は、厚生労働省が2020年7月17日、「地域共生社会の実現に向けた市町村における包括的な支援体制の整備に関する全国担当者会議」の資料の重層的支援体制整備事業ですが、実は画期的な内容で、これ本当に実現で消えれば、我が国からひきこもりがなくなると私は思いました。
これは、ひきこもりと言う現実が起こる前段階があり、それは原因です。
この原因を調べて行くと、原因の本質が見えて来ます。
最近のひきこもりの原因は、幼児時代から始まり、幼児教育の段階で全体主義的な教育が行われ、これについて行けない子供は、発達障害が疑われる訳ですが。
実は、この発達障害が疑われる子どもの中に実は、ギフテッドと呼ばれる極めて知能が高く、非凡な才能を持っている可能性があるのです。
こうした子供は、そもそも全体主義的な教育にはなじめず、無理にこうした環境に置いてしまうと本来の才能を殺してしまったり、いじめに遭ったり、不登校や引きこもりになる可能性があります。
その背景には、子どもの成長の仕方が同じでは無く、若くして才能を発揮しても大人になれば唯の人になるタイプ、子どもの頃は劣等生でも大人になると天才的な偉業を成し遂げる人がいる事が証明しています。
こうした、原因を掴み更に悪化させずに良い方向に導く事で、引きこもりを無くし、才能を発揮させ社会に貢献できる人に育てる必要があり、既にそれが出来る様に変わって来ています。
その社会福祉法に基づく新たな事業である、重層的支援体制整備事業の取り組みは次の3つに分かれています。
1.相談支援、(属性を問わない相談支援、多様機関による支援、アウトリーチ等を通じた継続的支援事業)
2.参加支援(社会との関係の希薄化を防止する参加支援事業の実施)
3.地域作りに向けた支援(住民同士のケアや支え合う関係を育み、地域での社会的孤立の発生や深刻化の防止)
※アウトリーチ(Outreach)とは、「外に手を伸ばす」とう言う意味で、この場合、支援が必要であるにもかかわらず届いていない人に対し、行政や支援機関などが積極的に働きかけて情報・支援を届けるプロセスを言います。
これに対する財源は、墨田区の場合年間2千万円で、国は重層的支援体制整備事業交付金を創設します。
重層的支援体制整備事業は、市町村の手上げによる任意事業で、取り組む市町村は、①相談支援②参加支援事業③地域づくり事業─の3つを一体的に実施することが必須になります。
この中でもアウトリーチ活動の重要性は次の通りです。
〇対象者が何らかの支援を必要としているにもかかわらず、自ら助けを求めたり、制度を申請するのが難しい状況にあり、そうした人を発見し支援する為には、情報の得られる地域づくりも必要になります。
〇しかし、支援に対して拒否的な態度を持つ方もおり、所謂接近困難事例についても重層的支援体制で様々な支援方法を試みます。
〇なんらかの理由で自ら支援を求めるのが難しい人に対し、支援者側から情報や支援を積極的に届ける支援の入り口を積極的に作る参加支援を行います。
〇更に一歩進んで、支援者が支援が必要な人を発見し、支援を積極的に届ける事は、援助要請能力が低い人たちほど自殺のリスクが高い背景から、自殺防止にはおせっかいと思われてもアウトリーチの必要性が高いからです。
私は、この重層的支援体制整備事業が適切におこなわれれば、引きこもりや自殺も防止できると感じました。
引きこもり対策特別委員会では、重層的支援体制整備事業が適切に行われているかを正しく検証する為には、制度の評価体制を構築し、チェックシート化して進捗状況や事業が的確に行われているか評価できる仕組みを作る必要を述べさせていただきました。