SSブログ

区民福祉委員会のご報告!指定管理者の指定で流動比率の問題点を指摘致しました。! [墨田区議会]

05Dec2020-1.jpg4日、区民福祉委員会が開会され、区内の保険施設、高齢者施設、障害者施設の指定管理者の指定などの審議が行われました。


そこで、大瀬康介が指摘させてただいた点をお知らせしますと、上の表は墨田区特別養護老人ホームなりひらホーム、同高齢者在宅サービスセンターの指定管理者の指定に関する評価書の一部を抜粋したものです。


赤い矢印部分をご覧下さい、ここには流動比率が書かれていますが、平成30年度は83%、令和元年度には125%になっています。


そこで、流動比率とは何かをご説明致しますと、これを考案したのはアメリカの銀行家、アレキサンダー・ウォール(Alexander Wall)が開発した企業の信用能力を分析診断する上で銀行が用いる指標の一つです。


計算式は、流動資産÷流動負債=流動比率(200%)


A・ウオールは、長年の経験から流動比率は、流動負債に対して流動資産は2倍(200%)なければ支払い能力は安全ではないと数理学的に導き出したもので、英訳しますとbanker's ratioと言います。


これから見ると、墨田区特別養護老人ホームなりひらホーム、同高齢者在宅サービスセンターの指定管理者は、平成30年度は83%、令和元年度には125%ですから、資金繰りが大変と見られその影響が何処かで出ている事を疑いました。


丁度その時に、原委員から職員が辞めたり、在宅サービスの利用制限がされたと言う利用者からの指摘を受けたと言う話が出ましたのでやはりこうした影響が出ても不思議ではありません。


その指摘を受けて、私は流動比率の問題を理事者側に指摘させていただきました。


また、同指定管理者は、平成30年度は83%、令和元年度には125%と年間40%改善されて居ますので、当該議案には反対しませんでしたが、中共ウイルス感染拡大で悪化する恐れがあるので、監視を怠らない様に伝えました。


これとは、反対にすみだ福祉健康センターの指定管理者は、次の様な流動比率でした。

05Dec2020-2.jpgこれは、すみだ福祉健康センターの指定管理者である、墨田区の外郭団体墨田区社会福祉事業団の流動比率は、平成30年度は258%、令和元年度には276%と基準値の200%に対して高過ぎて、現在は300%になっている可能性があります。


実は、これも問題で、資産を効率的に利用していない事が考えられます。


やはり、安定した経営には安全性は勿論、効率性も考慮した上でのバランスが必要ですし、特に事業団は公金で運営されていますので、区民の資産を効率的に活用させる義務がある事を指摘させていただきました。

nice!(13) 
共通テーマ:ニュース

nice! 13

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。