貧富の格差と階級社会第16話 時間を浪費する者は取り残される! [貧富の格差と階級社会はこうして作られる]
小さな魚は群れを作り同じ方向に泳ごうとしますが、大きな魚は群れを作らないのは何故でしょうか。
特に若い頃からこうした群れの中で管理された生活に慣れてしまうと生涯この中から出られず大物になれないものです。
私若い頃はサラリーマンでしたが、こうした群れ社会は私には向かないと感じていました。
それは仕事時間中は会社の同僚と一緒にいますが、仕事が終わると新橋当たりの飲み屋で同じメンバーや他の部署の人達と合流して、会社の悪口や上司の悪口人事の動向など噂話が持ち込まれ年中飲み会をする人たちが苦手でした。
結果的に時間の無駄でしかありませんが、こうした集まりに参加する心理は、仲間外れにされたくないとか、人事等で如何に有利にふるまえるかを先輩から教わる目的の方もいる様です。
こんな事で毎日貴重な時間を浪費していては、長い人生で大きなロスになると感じた私は、こうしたものに参加しない事を決意し、誘われても趣味の習い事あると言ってお断りしていました。
その自由になった時間を活用し、夜学に行き複数の国家資格を取得したり、絵や舞踊、音楽のや映像制作の勉強をしました。
こうした事が、自分で独立をして会社を作った際に大いに役立った事は言うまでもありません。
また、少しでも高い収入を得る為にはハードな所謂きつい仕事を敢えて選ぶ様にしました。
それは、同じ時間働いても賃金の高い仕事ならより多く稼げますし、人がやらないやれない仕事へと付加価値を上げますと更に収入が上がります。
しかし、時間給が高い仕事はやりませんでした。
それは、いくら高給でも1日は24時間しかありませんから、これでは収入に限界があるからです。
そこで考えたのが、外資系金融機関で仕事をする事で、厳しいノルマが課されますが、稼げば稼ぐ程収入が増えて行きました。
この世界は当時生き馬の目を抜くと言われる世界で、「生き馬の目を抜く」とは本来は、「素早く行動し、利を得ること」ことわざでにある通り素早い行動力や決断力が求められます。
しかし、それ以上にストレスが多いのは、他人を出し抜いて利を得る人達の集団の中での仕事ですから、誰も助けてくれません、孤独との戦いと足の引っ張り合いですから、精神的に強く無い方は精神病になってしまう程恐ろしい仕事です。
新入社員が来て研修の為に私の横で仕事を見ているだけなのですが、1ヵ月程しますと「こんな仕事私には無理です」と言われ辞めてしまう方も多く、その分の激務がのしかかりました。
若くして最先端のグローバルな仕事に付けた事が私の人生を変えてくれて、欧米人的な仕事の仕方や考え方やビジネスを学ぶ事が出来ました。
彼らはとても優秀で、計算で利益を生み出したり、特定のルールを作りその中で取引をする事で儲けが出る所謂マネーゲームを作り出す才能に優れていました。
こうした経験からグローバル化社会で行く抜く為には、労働集約型の仕事では生き抜けない事が分かりましたし、それ以外の方法で稼ぎ出さなけならない事を痛感致しました。
その為には常に学ぶ事が必要で、投資や財テク、税務を学び、宅建士の資格等も取りました。
グローバル化社会では物事が常に変化しますから、常に勉強する事が必要で、その為には勉強する時間を作る必要があります。
結論としてグローバル社会では、時間を浪費する者は取り残されてしまいますし、上司や取引先が欧米人になることは普通ですから、時間を浪費する者は無能と見られます。
一番求められるものは、結果を出せる才能(talent)が必要です。
talent(タレント)性があれば先ず周りが見ていますから、スカウトされる事が多くなります。
裏を返すとスカウトされる人物は才能(talent)がある事を意味します。
かなりハードルは高いのですが、これがあればグローバル化社会はあなたを放置しません。