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天下り外郭団体の約2億円の約2億円の随意契約の中身!元区幹部職員経営 第2話 [山本区長下で進む官僚利権の研究]

30Jun2018-1.jpg昨日に引続き墨田区の天下り外郭団体の㈱アルカタワーズが随意契約で、1億9,645万9,344円ですみだトリフォニー・ホールの自動火災報知設備の更新工事等請負業務を請け負う事を決める議案第51号の審議行われました。


急遽提出され、採決の直前に開かられた企画総務委員会では議案第51号、錦糸町第三街区消防設備改修工事等委託契約が議題に上がりましたが、驚いた事に誰も質問がないまま決定してしまいました。


こうした背景には、委員や議員がこうしたものの価格やシステムについて詳しく知っているとかこうした仕事に関わった事がない為に知らないからだと思われます。


お役人の出した議案がシャンシャン決められてしまう背景にはやはり議員の経歴の中で実務経験が乏しく物事の仕組みや価格等の相場観を持たない事が要因かも知れません。


これは大変残念な事です。


採決の前に反対討論を行いましたのでその内容をご覧ください。


議案第51号に対する反対討論 平成30年3月29日

 

墨田オンブズマン、大瀬康介でございます。


議案第51号、錦糸町第三街区消防設備改修工事等委託契約について、反対の立場から討論を行います。


議案第51号、錦糸町第三街区消防設備改修工事等委託契約の内容はすみだトリフォニーホールの消防設備改修工事で、その契約金額は1億9,645万9,344円です。


その内容は、インターフェース盤が約2,300万円、情報処理盤約950万円、中継器が約2,455万円、主中継器盤が約2,230万円、非常電話が約20万円で構成されており、ここまでの総額は7,955万円です。それに必要な配線工事費は約690万円ですから主要設備機器にかかる費用は約8,645万円に過ぎません。


問題はこれ以外の内容が明確に示されていない経費で、例えばCRTデーター変更費が約1,500万円となっておりますが、そもそもCRTとは何の略なのか意味も説明もございません。


所管の文化振興課の説明ではシステムをコントロールする為のソフトウエアーだそうです。


しかし、トリフォニーホール内の火災感知センサーや非常ボタンの総数から考えても、火災の発生を感知しそれを管理室の警備員に知らせる為に警報を鳴らすと言う基本的なシステムに過ぎない機器構成ですから、特別なソフトウエアーを使う理由が見当たりません。


強いて言えば既存の機器メーカーが他社に乗り換えが出来ない様に意図的に汎用性を欠いたプログラムにされている可能性が疑われます。


また、移設・撤去費が約1,300万円と言う部分も本工事の内容はセンサーや押しボタン型の警報機から管理室までの信号用の弱電配線と想定されますから通常の電気工事よりもコストが安いはずです。


工法的には既存の中継盤のそばに新しい中継盤を設置して、新しい中継盤と主中継盤が設置され導通確認が行われた後に既存の盤と配線を撤去するものです。


従って時間もコストも削減される筈ですから1,300万円もかかるとは思えません。


また、最も不透明なのは、その他諸経費が一式となっており、その金額が約3,300万円と言う部分では明細が全くございませんし、機器でも工事費でも無いはずですが何故この様な多額な経費が発生するのか理解に苦しみます。


そこで、合計約6,100万円の部分について工事内容の開示を求めましたが具体的なものが何も提供されず。世間相場から考えても遥かに高いと言わざるを得ません。


更に、そもそも防災機器の技術も電気工事や設計及び監理の実績も技術も無いはずの株式会社アルカタワーズが随意契約する訳ですから、契約後に外注先に丸投げされる必然性があるのではないでしょうか。


更に、疑問点として同社は競合する防災機器関連の他社からの相見積書を取っていませんでした。


また、隣接する東武ホテルㇾパント東京のビルが同様の消防設備の改修工事をしていますが、この金額と比較する事が出来れば当該契約金額の妥当性を知る材料になるはずでございますが、東武ホテル側が教えてくれない事を理由にこの金額も明らかにされていません。


これも大屋である株式会社アルカタワーズの許可が必要な改修工事ですし、内容次第では造作買取請求できる可能性もあるものですので東武ホテルが教えないと言うのも信じがたいと言わざるを得ません。


約2億円と言う多額の公金が支出される割には透明性が担保されていませんし、今後予想される当該施設の大規模改修でこの様な杜撰な処理をされては、私達区民の税金が再び無駄に使われてしまう恐れがあります。


最後に、当該契約について値引きが出来る可能性のある部分を指摘させていただきましたが、この金額で決定されており、値引きの余地が全く無いと言う説明には驚きました。


これでは議会は外郭団体や主管課が決めた金額を承認するだけの機能しか有して居ないことになるのではないでしょうか。議会承認の前に値引きする余地があっても良いのではないでしょうか。


いずれにしても、これでは区民の皆様に説明責任を果たせませんので当該議案第51号には反対いたします。


私からの討論は以上です。ご清聴ありがとうございました。


その後採決が行われましたが、私以外の議員全て賛成で可決成立してしまいました。


これが墨田区議会の現実です。

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