トランプ大統領チャイナ訪問に見る皇帝扱いの接待攻勢の理由!巧みな罠が! [崩壊迫る中国!CHINAリスクを検証する!]
8日トランプ大統領チャイナを訪問していますが、習近平国家主席は皇帝扱いの接待攻勢で晩餐会は北京の紫禁城内にある清の乾隆帝の庭園内の建福宮で行われました。
この背景には2人とも自分の国が世界で並外れた存在である事を演出し、その共通点はトランプ氏は「アメリカを再び偉大に」、習氏は「中華民族の偉大なる復興」を掲げており、二大巨頭でうまくやりましょうと言うのが本音様です。
トランプ氏のチャイナ訪問の目的は「北朝鮮問題」「貿易赤字の解消」の2点に集約され、上の円グラフはアメリカとチャイナの2017年時点での貿易収支をグラフにしたものですが、この不均衡の是正を求める事になります。
チャイナ側はこれをどうかわしたのでしょうか。
トランプ米大統領の初の訪中のお土産として米中間の商談の成立は、2500億ドル超規模に上りましたが、その殆どが拘束力を持たず、契約が実現するかどうかは分かりません。
その理由は、チャイナの対米貿易黒字が今年3700億ドルですから、今回の商談成立は2500億ドルですから本当に実現すればトランプ米大統領のお土産は米国内に良い結果をもたらす筈です。
しかし、問題はこれが本当に実現できるかで単なるポーズに過ぎない事は、チャイナの外貨準備額は本年6月末現在で3兆0570億ドルで今年1月には3兆ドル割れもあり、それからはやや改善されていものの波乱要因が多いのです。
チャイナは約束を守らない傾向がありますので単なるガス抜き程度に考えるべきだと思います。
更に、トランプ氏は北朝鮮については石油の完全禁油を求めている様ですが、チャイナ側は時間稼ぎに終始し余り制裁はこれ以上進まないと見られます。
一方アメリカは、特に景気の落ち込みは激しいトランプ大統領の票田となったラストベルトと言われる地域を活性化するには巨額の消費を生む作戦が必要になります。
つまり、戦争でアメリカ経済は軍産共同体と言われるものがあり、軍事と産業が共存すると言っても過言では無く、戦争ビジネスが存在します。
今回日本もF-35戦闘機を40機以上購入しますが、うち38機は三菱重工がライセンス生産し、一部の部品は世界でも使われる様になると思います。
裏を返すと日本はアメリカとの密接な友好関係を利用して効果的なお金の使い方をしていのかも知れません。
特に日本の組み立て技術や部品などの改善改良力は優れています。
私も若い頃は機械のエンジニアをしていましたが、アメリカ製の機械を輸入されたものを改造と頼まれた事がありますが、全てに於いて雑で精度を出す為には部分的に作り直さなければならない個所があった記憶があります。
アメリカ側も最新鋭の戦闘機で垂直離着力出来る機体ですから複雑で微妙なバランスを保つ必要がありますので、部品の精度や過酷な使用条件でも壊れない為には部品の強度、組み立てやメンテナンスの正確さが求められます。
これが日本の製造業の強みですが、最近は日産自動車検査リコール問題、神戸製鋼の見るシートの偽装問題などかっては考えられない不詳事が起きて居ますから、社員も家族と言う日本的経営に戻る必要があるのではないでしょうか。