第64回墨田区文化祭 日本舞踊素踊り大会で老松を披露しました! [日本文化]
14日第64回墨田区文化祭で日本舞踊素踊り大会が開催され曳舟文化センターで開催され、私大瀬康介は古典の日本舞踊で謡曲「老松(おいまつ)」を披露しました。(写真はまだ来て居ないので平成27年の写真です)
これは裏話ですが、ここのところ多忙続きで稽古に行く暇がなく、例え行けたとしても2回程練習するのがやっと言う状況が続いた為に前日まで踊りが仕上がって居ませんでした。
前日の稽古状態を知る舞踊仲間はどうなるのか心配されていました。
実はこの踊りは非常に振りが多い上に難しく余り踊る方が居ないのでこの日の演目には100人も出演しているのに私だけしか演じていません。
私も日本舞踊を始めてから25年も経ちますので一夜漬けで練習、舞台袖でも振りを確認する事などこれまではありませんでしたが、させていただきました。
これは、振りの流れを徹底的に頭に叩き込んで更に体が覚えて居ないと突然頭が真っ白になり振りが出て来なくなる恐れがあるからです。
仮にこうなっても舞台経験が豊富なら観客に見抜かれずに、当て振りと言って舞踊のある種のパターンを演じながらごましてながら時間を稼ぎ記憶が戻ったところで本来の舞踊の振りに戻しますと観客の誰にも見抜かれない方法です。
しかし、伝統芸能である日本舞踊ではNGで師匠はこれを見抜きますので、全て型どおり振り通りに舞わなければなりません。
今回は一夜漬けの効果で演目の全ての振りを型どおり舞う事が出来てほっとしました。
一般に本番に強いと言われる人の背景には、単なる舞台度胸だけでは無く、こうした努力があるのかも知れません。