有害鳥獣の農業被害を減らす為の本所猟友会・墨田区狩猟連盟の実猟研修会ご報告! [日本の農業を守ろう!]
9日墨田区の本所猟友会と墨田区狩猟連盟の合同実猟研修会が行われ、写真は参加車両合計18台が猟場へ向かう車列の行列は、現地では江戸時代のお殿様の鷹狩にちなんで大名行列ともいわれています。
山狩りなどではこのように大勢でぐるりと山を取り囲んで狩猟をしますから、現地の農家方と連携して山狩りを行いますので日頃から農家の方とお付き合いしている必要があります。
日本の農業政策の失敗から農家の皆さんがコメを作ると赤字になってしまうので、補助金貰い工作放棄する農家が増えて、里山が荒れ放題となり有害鳥獣が激増し農業被害は下のグラフをご覧下さい。
2017年度の農林水産省の調査では、年間186憶8,900万円に上り農家の皆さんの生活脅かし、農業を辞めてしまう農家も増えて、食料需給率が30パーセント台に落ちている事は深刻な問題です。
特に増えているのは獣による被害が63パーセントと大きく、狩猟には逆に獣に襲われる死傷する事もあり危険な上に高齢化で狩猟者の人口は減る一方です。
ご覧のグラフは環境省が調査した2008年度から2016年度の狩猟免許交付者数(赤い棒グラフ)と60歳以上の方数(緑の折れ線グラフ)ですが、高齢化が深刻なのです。
実猟研修会は、先ずは安全教育から始まり安全教育で終わるといえる程猟銃の取扱いについて徹底した教育を行います。
最も重要な事は脱砲で、撃つ直前まで銃に弾を入れない、射撃が終われば必ず脱砲(弾を抜くこと)を徹底させる事が事故防止に繋がります。
つまり、猟銃に弾さえ入っていなければ危険は無いからです。
次に重要な事は矢先の確認で、銃の向く方向を矢先と言いますが、この向きに人や人家車両等が弾の到達距離内にない事を確認し、獲物に向けて発砲する為の訓練を行います。
安全な操作は体が覚えてしまい自然にできるまで徹底的に繰り返す必要があり、常にベテランハンターが経験の浅いハンターの動きをそれとなく監視していて、問題があればすぐに注意します。
次は猟犬の訓練を行いますが、これも大変で普通の犬の飼い方では猟犬になりませんでので、先ず人が入いり難いご覧の草むらに入り込んで獲物を探し、見つけたらポイントをさせ、獲物を追い出す訓練を行います。
更に、捕獲した獲物を回収する訓練を行います。
ある意味で犬の訓練が非常に大切で犬の仕上がり方が狩猟成績に直結します。
また、最近増えている電気柵の近くで犬を放してしまいますと、感電して犬が死んでしまったり重傷の怪我で高価な猟犬が台無しになってしまいますので、付近の地理を調べてから放す必要があります。
この日は天気も良く、人も犬も楽しく実猟研修ができました。
帰りには、地元の新鮮な農産物を買って帰ったり、農家の方と現地の料理店で一緒に食事をするのも楽しいです。