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令和元年度墨田区議会定例会11月議会の一般質問に対する区長答弁を掲載!その1 [墨田オンブズマン大瀬康介の行動力]

12Oct2019-8.jpg11月28日令和元年度墨田区議会定例会11月議会での私の一般質問に対する区長答弁を掲載いたします。


大変長くなり、当ブログの負荷が大きくなりますのでその1からその3の3分割にしてお送り致します。


墨田オンブズマン 大瀬康介でございます。これより一般質問を行います。


墨田区の洪水対策について


10月12日に本区上空を通過した台風19号では、荒川河川氾濫危険情報に、16時10分に警戒レベル4相当情報[洪水]警報が出され「荒川では、氾濫危険水位に到達し、氾濫のおそれあり」とネット上に警報がでました。


約1時間後の17時00分には、遂に墨田区で警戒レベル4相当情報[洪水]避難勧告が出ました。


これは大変深刻なもので、次の警戒レベル5相当の場合は、すでに災害が発生している状況にあり、荒川の場合であれば河川の決壊です。


午後10時20分にはこれまで世田谷区では避難指示でしたが、多摩川が警戒レベル5になり氾濫し、多摩川2丁目や田園調布の一部では浸水が始まりました。


こうした状況において、墨田区では幸いにも荒川の決壊はございませんでしたが、警戒レベル4相当が出た事は深刻な問題です。


墨田区においては洪水対策では無く、洪水が起こらないようにする安全安心の都市づくりをすべきであり、これが墨田区の発展の為には重要である事は言うまでもありません。


(質問1)そこで区長にご質問致しますが、当区は荒川と隅田川に挟まれた中洲と言う地理的な状況です。荒川の堤防は戦前の昭和初期に整備され、隅田川の堤防は、戦後の高度成長期に作られたもので大変古いものでございますが、安全性は確保できているのかについてご質問致します。


また、台風通過当時の荒川の水位を調べてみますと最高水位は7.17メートルで、荒川の堤防には物凄い水圧がかかっていた事が分かります。


更に、設計上の最上水位は8.57メートルですから、万一この状態で堤防が決壊しますと、猛烈な圧力がかかった水が押し流されて来ますので、高さ10メートル近い津波が押し寄せて来るのと同じダメージがある事が想定されます。


この場合、決壊した付近の建物は押し流されてしまいます。


ここで想定される危険性は、木造住宅でうちは3階建てなので3階に居れば安全と考えて垂直避難されますと、万一の場合に家ごと流されてしまう危険があります。
区長答弁
第1の質問は、荒川及び隅田川の堤防の安全性についてです。
荒川は、国が管理しており、本区沿川部分け、昭和5年に荒川放水路として整備されました。
その後、現在まで、国が荒川水系河川整備計画に基づき、堤防のかさ上げや拡幅・点検などを実施して、安全性の確保に努めており、決壊したことはありません。
隅田川は、北区赤羽の岩淵水門で荒川から分岐しており、岩淵水門の水位が一定まで上昇すると、隅田川につながる水門を閉じ、荒川放水路に流下させる仕組みとなっています。
したがって、隅田川での洪水の発生が抑えられ、堤防としての安全性は確保されているものと認識しています。
(質問2)続いて区長にご質問致しますが、区内で河川の決壊の危険がある堤防のエリアを先ず把握されているのかと、(質問3)また、このエリアでは木造住宅の場合、垂直避難も危険である事を徹底させませんと尊い命は守れないと予想致しますが、墨田区としてこうした地域の皆様への避難誘導や避難場所の確保を今後どのように周知徹底させて行くのかをお答え下さい。
第2の質問は、区内で決壊の危険かおる堤防のエリアを把握しているかについてです。

国は、「施設では防ぎきれない大洪水は必ず発生する。」としていることから、危機管理の観点からは、荒川において決壊の危険が全くないといえる場所はないものと考えます。

第3の質問は、地域の皆様への避難誘導や避難場所の確保の周知徹底についてです。

荒川氾濫による大規模水害を想定すると、浸水区域外への自主的広域避難の考え方や、広域避難ができなかった場合に備えた、ハザードマップにある水害時避難場所等の周知は、重要と考えます。
そのため、ホームページやSNS、地域防災活動拠点会議や防災講話、各種イベント等のあらゆる機会やツールを活用し、引き続き周知を図るとともに、災害時に区民が適切に避難行動をとれるよう、防災関係機関との連携も含めた情報発信・避難誘導体制の強化を図ります。
また、今回の台風で重要な役割を果たしたのが岩淵水門で、荒川から隅田川に流れる水は岩淵水門を閉じる事で隅田川の水量を減らし隅田川の堤防を守る構造になっています。

しかしながら、その分が荒川に流れますから荒川の堤防が強化されていませんと荒川側が決壊する危険が増してしまいます。
(質問4)そこで区長にご質問致しますが、荒川の決壊を防ぐには堤防を強化する方法と川底に堆積した土砂を浚渫する方法が考えられますが、区長はどちらが効果的と考えておられるのかお答え下さい。
現在では荒川の決壊に対する安全対策として、調節池の整備が進んでいる事や更に別の調節池が複数作られる計画がございますが、何処にどの様な規模の調節池が計画されているのかお答え下さい。

第4の質問は、荒川の決壊を防ぐ方法と調節池の整備状況についてです。

洪水リスクの低減には、どちらかということではなく、堤防の強化と堆積した土砂の浚渫の両方を、適切に実施していくことが有効であると考えます。荒川の調節池は、平成15年度に、埼玉県さいたま市、川越市、上尾市の荒川沿川に、容量約3, 900万立方メートルの荒川第一調節池が完成しており、また現在は、第一調節池の上流に、令和12年度の完成を目指し、容量約3, 800万立方メートルの荒川第二調節池と、同じく約1, 300万立方メートルの第三調節池の整備が行われています。

(質問5)また、区内のゲリラ豪雨による冠水を防止する為に各ポンプ場やその跡地に下水道から流れて来た水を一時的に貯める地下施設が複数作られておりますが、区内にこうした施設が何ヵ所作られているのか。

また、1時間当たりどの位の降雨量に対応した設計になっているのかお答え下さい。
第5の質問は、区内の雨水一時貯留施設についてです。

区内の雨水一時貯留施設は、1か所が整備中です。
また、区内の下水道は、1時間当たり50ミリの降雨のうち、80%相当を処理するための整備や再構築が行われています。

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