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言問小学校の校舎と講堂が国の登録文化財に指定されました!今回は校舎について! [日本文化]

15Feb2023-1.jpg言問小学校の校舎と講堂は今から85年前に建設され、大東亜戦争当時の東京大空襲でもこの付近は焼失を免れ、当時の小学校の姿を現在に伝える貴重な文化財ですが、令和4年11月18日に国の登録文化財に指定されました。


今回は校舎についてご案内いたします。

15Feb2023-2.jpgご覧の校舎の窓の部分にご注目下さい、この立てに長く広い窓は、大正末から昭和初期(1920年代)に表れた建築スタイルで、インターナショナルスタイルと呼ばれ、世界共通にする事を意識し、極力飾りを無くした直線的なデザインが特徴です。


15Feb2023-3.jpg南側の階段の様子ですが、広い窓から光を多く入れる事で明るく開放的な空間を作り出しています。


15Feb2023-4.jpg階段部分の床は当時のままの木の床で、角材を四角い座金とナットで固定する構造である事が伺われます。


15Feb2023-5.jpg手洗場ですが、塗装のはがれた部分から内部は当時流行した人造石研ぎ出し仕上げである事が分かります。


15Feb2023-6.jpg向かって左側の壁が160センチ壁と言われる言問小学校独自の壁で、学校の外は向島の花街のほぼ真ん中と言われる場所で、子ども達が花街を見れない様にする為に壁を高くしてあるのだそうです。


それと正面の中央階段は、踊り場から二つの階の廊下を見通す事が出来る、視認性が高い構造になっいています。


15Feb2023-7.jpg職員室内にある大金庫で、これはお金を入れるものでは無く、火災などで大切な文書が消失しないように設置された様です。


15Feb2023-8.jpgご覧の穴は、当時空襲等の際に防空壕として利用されたそうで、当時はもっと広い入り口であった事が分かり、周囲のタイルは建設当時のまま使われています。

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