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初当選以来連続47回目の登壇!令和4年度墨田区議会定例会11月議会で一般質問公開! [墨田オンブズマン大瀬康介の行動力]

30Nov2022-1.jpg2022年11月29日令和4年度墨田区議会定例会11月議会冒頭で初当選以来連続47回目の登壇を行い一般質問を行いましたのでその原稿を掲載いたしましたので是非ご覧ください。


墨田オンブズマン 大瀬康介でございます。これより一般質問を行います。


すみだ北斎美術館の赤字拡大について すみだ北斎美術館は、平成24年の決算特別委員会の資料67の「すみだ北斎美術館」管理運営費の試算例(観覧者数における損益分岐点)では、損益分岐点の来館者数が年間約36万3千194人、同、売上高は約4億1,193万円でしたが、現在では過去3年間に渡り連続して月別来館者数が1万人を下回る様になっています。 直近、つまり令和元年9月から令和4年8月の過去3年間の平均年間入館料収入は、約5千320万円にまで落ち込み、損益分岐点との差額は、3億5,873万円まで開いてしまっています。


また、来館者数の損益分岐点は、年間約36万3千194人に対して僅か73,242人ですから、二桁減の約5分の1以下に落ち込んでおり、直近の1年間つまり、令和3年9月から令和4年8月の売り上げ額は約5千371万円に過ぎず、売上げベースで3億8,500万円のマイナスで、施設の管理運営費は年間2億3,200万円になり、これに寄付キャンペーン経費は令和3年度で3億8,748万円で、これらを加えますと昨年度、すみだ北斎美術館全体では計算上、約10億484万円の赤字である事が試算されます。


(質問1)そこで、最初のご質問ですが、寄付キャンペーン経費を含めずに計算しますと、それだけで6億1,700万円の赤字になります。これは、年間5,371万円の売り上げに対し約11.5倍もの経費を支出している事になり、この時点で、経営上あり得ない倍率です。更に寄付キャンペーン経費は令和3年度で3億8,748万円でこれを加えますと、約10億484万円ですから、僅か5,371万円を売り上げるのに18.7倍のコストを掛けている事が分かります。


北斎美術館の売り上げに対するこの様な莫大な支出について区長はどの様に支出を削減し、具体的に売上げを増やそうとされているのかをお伺いいたします。


(質問2)続いて区長にご質問致しますが、現状では毎年約10億円を超える赤字が区財政にのしかかり、10年後には累計100億円を超える持ち出しになる事が容易に計算できますが、区財政の重荷にならない内に見切りを付けた方が良いと思いますが、区長は長いスパンで赤字が積みあがる問題について具体的な解決策をお持であるのか、お答えください。


正直区長から何か具体的な解決策がご提示いただけることは期待しておりませんが、現状の運用のままでは、私の個人的な試算では10年後には、月間売り上げ高は200万円以下に落ち込む事も予想され、これでは区財政に大きな負担となるはずです。


そこで私からのご提案ですが、現在行われている北斎基金事業費の寄付キャンペーン経費を一般財源から負担するのを止め、北斎に関連した事業に独立させ、それぞれが責任を持つ独立採算制にする必要が先ずあると考えます。


それは何故かと言うと、当該、事業を行えば行う程、我々の税金である一般財源から無尽蔵に経費が供給される仕組みには問題があり、経済活動を行えば、社会全体の利益も増大していくという考え方に立脚した資本主義経済ではあり得ません。


また、収支と責任の所在がはっきりしませんと人は努力しないからです。


もしも、これが出来るなら次のステージに移りますが、すみだ北斎美術館と浮世絵繋がりで、歴史的に有名な向島の花街とコラボをさせたふるさと納税プランを売る方法です。


その理由は、ふるさと納税をされている方の多く皆さんは、実は富裕層が多く、そうした富裕層を向島の花街に呼び込む事で、向島の活気を取り戻せる可能性があるからです。


つまり、美術館と向島の花街を結びつける事で、新たな地域貢献策を作り出し、これをセットにすると共に、コラボさせる事で、地域全体にお金が循環する仕組みを作るべきです。


特に富裕層の最大の関心事は節税にありますから、ふるさと納税の金額は大きいほど好まれる筈です。


例えば北斎と花街体験コースを設定すれば、最初にすみだ北斎美術館では浮世絵、特に美人画を見せ、次にお座敷遊びのマナーやルールを教え、そして、黒塗りのタクシーで向島の花街に行き、現在の浮世絵の世界を向島で体験していただくものです。


これでふるさと納税額は美術館、タクシー、料亭での飲食込みで一人5万円に設定すればかなり売れるはずです。


次に復習コースは、基本的な流れは同じですが、それにもう一名知り合いと一緒に行け、2名分で10万円のコースを設定します。


更に、その上にお馴染み様コースを設定します。花柳界ではお座敷に3回以上いらしたお客様を「馴染み」と呼ぶからです。


1人5万円の金券を2枚組、5枚組、10枚組とセットで販売し、それぞれにお土産券を付け、墨田区のお菓子やお弁当をお土産としてお持ち帰りになれる様にすべきです。


これは、お客様が家に戻った際に、料亭の寿司折やうなぎ弁当、料亭で出される上品なお菓子を家族や子どもにお土産として持ち帰えりますと家族が喜びますから、次からも足を運び易くなります。更に、その上のお大名様コース100万円を設定し、芸者さんを最低20名以上付けて、1人で行っても、同伴者と最大20名で行って良くします。


また、3回以上のお大名コースを利用された方には、江戸時代の向島では、茶屋や宿屋では、客が贈った木札を表に並べて掲げる光景があり、このような木札を掲げて貰える特典を用意すると良いかも知れません。


この様にお客様の心をくすぐる特典を用意する事が必要です。


それとは別にすみだ北斎美術館では、芸者さんを呼んで日本舞踊の鑑賞会や芸者さんをモデルにしてデッサンや日本画の勉強会をするなど、他の美術館では真似のできない墨田区独自の企画展を行い他との差別化を図るべきです。


また、北斎の生きた江戸は寿司などの食品文化の発祥地ですので、寿司職人さんを呼んで江戸の寿司屋台を再現し、江戸前寿司の原型と言われる与兵衛寿司を再現して食べて楽しめる企画展を春夏秋冬の食材の変化と共に美術館の目玉にして、人間の三大欲を巧みに組み込む仕掛けを作る事で来館者が増えるだけでなく、様々な職人さんのお仕事を創り出す事が出来ます。


また、地域貢献と文化、産業貢献にも繋がりますので区民の皆様の美術館を見る目も変わる筈です。


(質問3)そこで区長にご質問致しますが、現状のままではすみだ北斎美術館は区財政の重荷になる事が予想されますが、これまで私がご提案した事を参考に改革して行こうと言うお気持ちがあるのかお伺いします。


(質問4)また、現在の指定管理者制度の下で、この様な改革が可能かもお示し下さい。


浅草通りの植栽の管理について昨年の11月議会でご指摘しましたが、東京都が管理する浅草通りの植栽スペースの管理状態が悪く、無許可で樹木を切り倒したり、許可なく植えられた木々が大きく成長してしまっています。


また、植栽の縁に座ってお酒を飲んだ人の空き缶が、植栽にそのまま捨てられたり、樹木の隙間に突っ込まれいる光景が見られ、管理者である東京都第五建設事務所がきちんと管理出来ないなら植栽升は撤去し、この地域は無電柱化されていますので、景観の為にも街路樹だけにして欲しいと考えます。


また、現在では東京スカイツリーと浅草を結ぶ観光回遊路へと変化しており、土日、祭日など人々の往来が激増しており、また、パン屋さんの前では長い行列が出来るなど、歩道を少しでも広げ、明るく清潔感のある歩道を確保する必要が出て来ております。


また、歩道上に設置された区が管理する駐輪場も、設置された当時と大幅に人の往来も周辺環境も変わっており、交通の妨げになっています。


その現状をきちんと把握して対処しませんと、将来取り返しのつかない事故に発展する危険性があります。


(質問5)そこで区長にご質問致しますが、植栽升が設置された当時は比較的工場が多く観光客も来訪者もなかった時代で、しかも、設置の理由が自動車の出す排気ガス対策だったそうで、石原東京都知事のディーゼル車規制のお陰で空気も綺麗になった現在、国際観光都市を目指す当区にはそぐわないものになっているのではないでしょうか。


第五建設事務所の課長に伺いますと、地元商店街から植栽升を撤去して欲しいと言う要望が出ている事を認めております。


やはり、区長は区民と来訪者の為に東京都に対して積極的に、都道の改良に対する要望を行うべきだと思いますが、区長は積極的に東京都と交渉をして下さっているのかお伺い致します。


また、こうしませんと、要望の多い区や地域に東京都の財源が向けられ整備され、要望の無い墨田区は後回しにされてしまうのではないでしょうか。


(質問6)更に、東京スカイツリーと浅草を結ぶ観光回遊路へと変わっており、最も配慮すべき事は、歩道を往来する人々の交通量に見合うように歩道を広げる事と景観への配慮だと思われます。


既に、地元の吾妻橋商店街から区が管理する歩道上の駐輪場の撤去の要望が出されていると思います。


こうした状況を鑑みて都営浅草線本所吾妻橋駅付近の歩道上の駐輪場は、特に観光客の多い土日祝日には、交通の妨げになっているという事を墨田区として正確に把握し速やかに撤去すべきと考えますが、区長の前向きなご答弁をお願い致します。


区内産業の支援体制の強化について


政府の一般会計の税収は68兆3500億円で過去最高の税収を挙げ、しかも、更に3兆円ほど増額補正される予定です。


それなのに岸田政権はガソリン税の他に走行距離税、道路利用税、炭素税と炭素排出量取引まで提案、政府税調や財界からは消費税を10%から19%にする事が提案され、車検手数料を2023年度から値上げ、退職金課税、防衛費の倍増に伴う国防税の創設が議論されています。<


更に、公的年金は2年連続で引き下げ、年金保険料の納付期間を5年間延長。


国保料の上限額を2万円引き上げ87万円に、介護保険料と合わせた上限額を104万円にするなど、次から次へと区民の負担が増大するのに、区長は区財政で大幅な黒字を出した事を自慢できるのでしょうか。


また、このような状況で区内産業はより厳しい環境となっている事は他言を要しないと思います。


(質問7)そこで区長にご質問致しますが、政府のこうした動きにあらゆる業種の経営者は、この先、景気の著しい低迷が予想される為に、積極的な設備投資や事業の拡大をしなくなりますので、更に景気が冷え込む事が予想されます。


少なくとも産業とそこで働く人々の雇用を守る為にも、区内産業の支援体制の強化について、区としてのビジョンを示し、区内産業の経営者が将来を見通す事が出来る指針を示す必要があると思います。


区長の区内産業に対する区としてのビジョンをお示し下さい。


(質問8)また、こう言う時こそ区は積極的に投資を行い災害に強い都市構造にするなど災害安全性の確保や、区内経営者が安心して事業拡大や事業継承する事が出来る様な環境を整備すべきと思いますが、はかない夢では無く、明るい将来の柱となる区内産業に対する支援策を具体的にお示し下さい。


材料価格上昇に伴う学校給食費の保護者負担について


今年2月の子ども文教委員会で給食の材料等の価格高騰に伴う保護者負担の問題で小中学校の合計で、その金額が約7億8千万円であり、墨田区の財政規模ならこの金額は誤差の範囲内ですから区が負担する様にお願いしましたが、区長は聞こうとしませんでした。


その結果東京23区内で墨田区だけが保護者負担をさせる結果になりました。


(質問9)そこで区長にご質問致しますが、私の忠告を聞かず、東京23区内で墨田区だけが保護者負担をさせる結果になっただけでは無く、墨田区は令和3年度は大幅な黒字を出しており、特別区交付金を含めた税収が前年度比52億円増えた一方で公共施設等整備支出を抑えた為に、プライマリーバランスが+60億円と大きく増えた事を見ても、給食費の値上げ分の約7億8千万円は楽に出せたはずですが何故しなかったのか。


その理由は何かを具体的にご説明下さる様、お願いいたします。


(質問10)また、来年度はこの様な誤りがない事を願いますがご所見をお伺い致します。


今回も一般質問の時間を短縮させていただきまして、以上で、私からの質問を終わります。


ご静聴ありがとうございました。


※区長答弁原稿が入手され次第、記載致しますので是非ご覧下さい。

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