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決算特別委員会報告!意見開陳原稿を掲載!墨田区は財政均衡論で将来への投資を削る! [墨田オンブズマン大瀬康介の行動力]

13Nov2022-1.jpg11月10日決算特別委員会の最終日となり各会派からの意見開陳後採決が行われました。


墨田オンブズマンの意見開陳原稿を掲載いたしますので御覧下さい。


令和4年度決算意見開陳令和4年11月10日墨田オンブズマンの大瀬康介でございます。


これから、報告第1号令和3年度墨田区一般会計歳入歳出決算、報告第2号令和3年度国民健康保険特別会計歳入歳出決算、報告第3号令和3年度介護保険特別会計歳入歳出決算及び報告第4号令和3年度後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算、以上報告4件について、意見開陳を致します。


最初に、理事者の皆様には、46件もの資料要求をはじめ、事前調査に快く応じて頂き、私の質問に対し、その意を酌まれ、簡潔明瞭にご答弁頂きましたことに心から御礼を申し上げます。


一般会計の支出内容を精査させて戴きますと、コロナ禍に伴う景気の落ち込み、ウクライナ情勢に伴う資源価格の上昇、円安に伴うコストプッシュインフレで生活を直撃され、生活を切り詰めても負担が大きい消費税に苦しむ区民の皆様の置かれた厳しい状況を鑑みますと、墨田区が基礎的財政収支プライマリーバランス黒字を自慢出来る状況では無く、少しでも区民の為に還元すべきであると考えます。


また、このプライマリーバランス黒字も将来の為の投資活動収支のうち、公共施設等整備支出を減少させており、墨田区の将来を作用しかねない運用上問題がある事を指摘致します。


先ず、墨田区の都市戦略上の問題を指摘させていただきますと、墨田区は歴史的にも製造業が発展した地域で、世界に知られる巨大企業も複数現存しているので、新しい産業構造を育成し、作り上げる必要があり、円安を背景にした製造業の国内回帰を高める産業施策を積極的に講じる必要があるが、何もしていないのが実情です。


また、細街路を無くし機能的で、災害に強い防災都市を目指し、災害が起きても電力や水道、ガスの供給、通信が止まらない、災害関連物資が速やかに供給できるロジスティクスを強化した防災都市構造に出来れば、世界的に著名な企業が誘致出来るはずです。


これまで墨田区はインバウンドに期待し、すみだ北斎美術館、両国リバーセンターなどインバウンド需要を当てにした行政運営がされて来た為に大きな誤算が生じている事を反省し、世界経済の動きを敏感に察知し、的確な行政運営をしなければ都市間競争に勝てません。


更に、墨田区の活力を取り戻すには、大企業の誘致と絡めて再開発を行う必要があり、再開発においてはこれまで墨田区はUR都市機構に依存する事が多かった為に、都市構造や建物のデザインが他の都市と似通った建物や構造になり、墨田区独自の特色が出ていません。


また、景気が低迷している今こそ財政均衡論では無く、積極的に投資をするべきで、現在は世界中が通貨を刷りまくり、マネーの供給量が激増していますので、当然、物価は高騰し、土地などの不動産価値は上昇する一方である事は言うまでもありませんが、墨田区はシティーハイム押上など、今後有望な財産をこの時期に売却してしまうのですから、先を見る力の無さに私は愕然とさせられました。


墨田区は財政均衡論よりも、日本の首都東京の中心部に位置している地政学的に大変有利な場所にあるにも関わらず、適切なインフラの整備や区有財産の価値を上げる政策が行われていない為に、その地政学的価値を引き出せていません。


つまり戦略が無い点が最大の欠点で、隣に世界的に有名で年間3千万人が訪れる浅草があり、東には世界最高の電波塔東京スカイツリーには、スカイタウンを含めると浅草よりも多い年間3千500万人の来場者ございます。


この来場者を東西に歩いて貰える具体的な戦略を立てれば、錦糸町と同規模の来場者数を生み出すエリアが出現する筈です。次に、国民健康保険特別会計について意見を述べさせていただきます。


既に国民健康保険は破綻しており、その破綻が表面化しない様に制度を変えて存続させているだけではないでしょうか。


現在政府は、国保料の上限額を2万円引き上げ87万円にしようとし、更に、介護保険料と合わせた上限額を104万円にするなどの次から次へと被保険者の負担が増え続け、保険では無く、単なる負担に過ぎなくなっています。


実質国民所得が減少する状況下で国民健康保険に対する抜本的な改革が進まないまま、区から都に保険料が移管された事により、私が危惧した通り区民の皆様の保険料負担は増大し、その支払の為に家計が圧迫されています。


更に、政府が外国人労働者の数を増やす事により、外国人の国保加入が増えると同時に、現在の被保険者の負担が更に増える事が予想されます。


この点に関して無為無策としか言いようが無く、効果的な対策を急ぐ必要がある事をご指摘致します。


次に、介護保険特別会計について意見を述べさせていただきます。


高齢者の皆さんが残された人生に不安を感じる事無く、健康で元気に過ごされる事には誰しも異論は無い筈です。


しかし、こうした事業を支える介護士などの待遇が改善されているとは思えませんし、介護士の善意に甘える運営は見逃す訳に行きません。


最後に、後期高齢者医療特別会計について意見を述べさせていただきます。


令和4年10月1日から、現役並み所得者を除き、75歳以上の方等で一定以上の所得がある方は、医療費の窓口負担割合が1割から2割に変わるなど制度がこの様に簡単に変えられてしまいますと生活設計が狂ってしまいます。


後期高齢者医療導入当時からこの制度スキーム自体に問題がございます。以上、大変厳しい事を申し述べてまいりましたが、今後とも区民本位の効率的な財政運営にご尽力頂く事をお願いします。


報告第1号令和3年度墨田区一般会計歳入歳出決算については不認定、報告第2号令和3年度国民健康保険特別会計歳入歳出決算についても不認定、報告第3号令和3年度介護保険特別会計歳入歳出決算及び報告第4号令和3年度後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算についても不認定とし、意見開陳と致します。  ご清聴、誠にありがとうございました。


以上です。


山本亨区長は、墨田区の財政が黒字になったと宣伝していますが、これは中共ウイルス対策関連費が国からの交付金として特別区金として墨田区に交付され税収が増えた事が要因です。


その一方で、価値あるある区民の財産であり、東京スカイツリー駅の移動に伴い駅前の一等地になる為に大幅に価値が上がるシティーハイム押上を何故か値上がり予想されるのにこの時期に売却したのです。


これは愚行でしかありませんし、不動産のプロである私が売却せずに持っていた方が区民の財産が増える事をファシリティマネジメント担当課長に進言し、一時入札を辞めたのですがその後東武さんに女性センターと交換と言う形で売却してしまいました。


問題は、財政均衡論主義で本来はこうした不景気の時期に積極的投資をして区内の活性化にお金を使い、将来の区民の財産となるものに投資すべきですが、これをぜず支出しないで黒字を出すと言う愚か事をしました。


山本区長の器では区財政が理解出来ておらず財政を家計とな同じ収入と支出のバランスを保つ程度の事しか理解出来ていない様で、積極的に将来に投資して事業を拡大させる企業経営者の発想が出来ない事が問題です。


墨田区が豊かな都市になる為には、積極的にインフラや細街路拡幅などに投資して、安全で安心、効率的な都市を計画的に作り、企業などの投資を呼び込める素地を作る為に投資すべきです。


企業や工場、お店を区内に多数誘致出来れば事業者数が増えますので、交付金も増えますので将来の区財政が増えるのに、山本区長は、これを節約して黒字を出す事は将来の収入を失っている事に気付いていません。


山本区長の経歴を見ますと自分でお金を稼いだ経験がほぼ無に等しく、単なる給料取りではこうした発想は不可能かも知れませんし、リスクに挑戦する度胸も無い様ですからこのままでは墨田区は埋没してしまいます。


区長は、やはり経営者の感覚がありませんと発展しなくなってしまいます。

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