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すみだ北斎美術館は必要なのか?第1話 毎年1億円の北斎資料収集基金使われ方に疑問 [続開館後毎年5億円の赤字!すみだ北斎美術館]

09May2022-2.jpg御覧の写真のまるで解体工事のパネルが貼られた様に見える建物が、平成元年度から前年度までの間、累計約120億円超がつぎ込まれたすみだ北斎美術館です。


令和元年から令和3年度までの北斎資料の購入について情報公開をした結果、コロナ禍で入館料収入が激減しているにも関わらず無駄な資料の購入がある事が分かりましたのでお知らせいたします。


最近顕著に見られるのが知名度の低い北斎の門人の肉筆の購入で、この様なものを購入していては、葛飾北斎の門人は2千人以上いると言われておりますので、そもそも買い出しらきりがありません。


門人と言っても美術館に収蔵する程の美術的芸術的な価値ある肉筆を残す著名な門人は極めて少ないのです。


更に問題なのは、門人の肉筆は古美術商の取扱いも少なく図録などの記録も格段に減りますので、真贋の識別が困難なものが多く、最近では海外で組織的に古美術品の贋作製造され国内に持ち込まれているからです。


チャイナでは芸術作品である絵画を「画工」と呼ばれる専門職があたかも工業製品のように大量生産して世界中に提供している世界最大の贋作製造エリア深セン南部の郊外にある「大芬村」の存在があります。


特に浮世絵などの軸物や肉筆画は、その基礎が描画がチャイナから入って来た為に水彩画の技術が基本的にありますから精工な贋作が作られてしまえると言っても過言ではありません。


こうした背景から世界的に浮世絵の価格は低迷しており、国際的な鑑定機関は存在しない為に、作品の品質や価値を保証し、落札価格と同額で買い戻して貰える美術品オークション会社のサザビーズやクリスティーズ以外で購入する事は非常に危険です。


こうした問題を指摘しておりますが、墨田区は美術品オークション会社のサザビーズやクリスティーズは使わず、過去から取引のある美術商から購入しています。


墨田区では、資料評価委員会がありますが、実は北斎の作品に詳しい人はいても、鑑定や価格を判断できる目利き、つまり専門の研究者が委員にいるとは思えない事が深刻なのです。


そもそも美術品の価値などが分からないお役所のお役人がこの様な美術館などやるべきではありません。


しかし、文化資料としての古美術品を次世代へ手渡すという、重要な使命がある事は分かりますが、チャイナ製の粗悪な贋作が購入され、それを次世代に手渡されては、逆に日本の文化の破壊に繋がり本物が粗末にされる事があってはなりません。

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