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業況調査からわかる余りにも酷い墨田区の産業政策!その2 卸売業界が沈没! [墨田区の産業経済動向]

10Nov2019-2.jpg墨田区の南部地域は問屋、卸売のまちと言われておりますが、卸売り業の業況は惨憺たるもので、昨日の製造業よりも酷い状態である事がこのグラフから分かります。


深刻なのが繊維産業で、今から20年ほど前に繊維産業を活性化する為に墨田区は国際ファッションセンター株式会社を作りましたが、逆に衰退が進む一方です。


結論から申し上げますと官僚利権に食い荒らされた国際ファッションセンター株式会社事業で、墨田区や東京都の官僚の天下り先を作ってただけで繊維業界の活性化には繋がりませんでした。


過去にもこの問題を指摘して参りましたが、旧庁舎の跡地の借地権料は当時周辺価格からしますと50億円は必要なとこと当時の奥山区長は35億円に減額し、更に50億円の無利子融資で現在の国際ファッションセンタービルを建設しました。


当初は5階建て程度のビルの筈ですが、両国の駅前の一等地でもありホテルに貸出せば儲かるとの事で一気に25階建の高層ビルになり墨田区民の多額の税金や財産が注ぎ込まれました。


この建物の大部分を第一ホテルに貸し、その家賃が年間約18億円入って来ますが、これを区民の為に使わずに天下り官僚の為に使う施設に過ぎません。


その収益の大部分が天下り法人の一般財団法人ファッション産業人材育成機構、地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター 墨田支所、国際ファッションセンター株式会社が吸い取ってしまう仕組みです。


そもそも我々の税金である50億円が無利子融資され、旧庁舎跡地の底地50億円が35億円にう減額され、更に、毎年利子補助金が流れ、天下り法人に我々の税金から補助金が流れる仕組みになっていました。


20年も経ちますとその結果が出るもので、当初から私が指摘した通り、区内産業の活性化には殆ど貢献出来ず、ファッション業界は衰退する一方です。


そもそもビジネスを知らない官僚が人材育成など出来ませんし、ビジネスをサポートするノウハウも無い者がこの様な事をしてしまうこと自他が間違いだと思います。


官主導のビジネスは、とかく机上の空論に過ぎず成功するとは思えませんし、ビジネスはそんなに甘くはありません。


特に人材育成はお金が本当に稼げる人間が行わなければ無理ですし、安定した給料が毎月貰える官僚が本当に稼げる人材を育成できるとは思えません。


ビジネスは人が教えられる程単純ではありませんから、本人の努力と経験、失敗の繰り返しで身に着くもので、教科書通りには行くほど単純ではありません。


特にファッション業界は当たると大きいのですが、流行の読みを外せば在庫の山になり、資金が回らず倒産する事はこの業界を知る人なら経験している筈です。


また、この業界の衰退の背景には賃金の安いチャイナなどに作らせ、チャイナはその技術やノウハウを学び輸出して来る様になり、結果的に価格競争となり自分達の首を絞めてしまっているのです。


その点フランスのファッション業界は、街を歩く人の服装を経営者やデザイナーが店頭から見て居て、これはと思うものが見つかると、2階の縫製工場で試作を作り店頭に並べ売れる事が分かると量産を始めていました。


イタリアも同様で現場の流行を察知して柔軟に対応していましたし、サイズが合わないとその日に直してもらえたり、オダーメイドも可能でした。


結果的に在庫が少なくて済むので狭い店舗と工房でも何百年も続いている様でした。


ここまで卸売業界が衰退してしまった背景には墨田区の白アリが食い荒らして来たからではないでしょうか。

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