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貧富の格差と階級社会はこうして作られる第10話 明治の電力王に学ぶ成功法則!その2 [貧富の格差と階級社会はこうして作られる]

17Oct2019-1.jpg前回に引き続き新シリーズ貧富の格差と階級社会はこうして作られる第10話は、福沢桃介が戦争について語っている点で、この時代は定期的に戦争が起こる事を想定していた事が伺われます。


写真は日露戦争で二百三高地に本格的な旅順要塞を築いたロシア軍の要塞の上空を通過して旅順口区にあるロシア帝国海軍の太平洋艦隊の基地を写真の二十八珊米榴弾砲で砲撃し艦隊を壊滅させてしまいました。


この巨大な二十八珊米榴弾砲はイタリア式28cm榴弾砲を参考に大阪砲兵工廠が製作したもので、戦艦に搭載されていたもの外し、大変重量があるので鉄道のレールを敷設して人力で総計18問を運んでいます。


この砲弾も日本軍とロシア帝国海軍は同じ規格のものを使用していましたが、ロシア軍の砲弾は対艦用に作られていた為に陸上では柔らかい土の為に不発弾が多く、日本軍の砲弾は要塞を攻撃する為に作られた為に不発弾が少ないかったそうです。


この多額のお金がかかる戦争に日本とロシアの双方が戦争資金をどう調達したかと言うと、日銀副総裁であった高橋是清が外債募集のためイギリスに訪問中、ある銀行家の晩餐会でたまたま隣席したジエイコブ・シフとの出会いです。


この時シフは「日本兵の士気はどのくらい高いか」など質問し、高橋が士気の高さを伝えると、翌朝、500万ポンド公債をシフが引き受ける回答があり、1904年5月、日本は戦時国債を発行し資金調達できたのです。


後からわかった事ですがこの時シフは、日本とロシアの双方に資金を出していました。


これは、まるで為替投機の両建て取引と似ています。


つまりどちらが勝っても負けても損をしない仕組みで利益が得られる方法です。


その仕組みは複雑で高度な技術的な計算を伴うものですから、大変長くなりますのでここでは割愛させていただきますが、簡潔に言うと様々な取引を連動させ組み合わせる事でリスク減らしたり、リスクを消してしまう事が可能なのです。


話は桃介に戻りますが、桃介はこうした高度な金融テクニックは知りませんでしたが、戦争史については理解していた様です。


彼の第1には、株式投資を行うには、先ず古今東西の戦争史読むこと。


戦争史を読むとその形勢を理解し、勝敗のよって来るところを知る事が出来る。


また、株式市場の歴史、とりわけ経営権争奪の歴史についても一読することが必要である。


と述べています。


この事は何を意味しているかを端的に申しますと、勝ち負けの要因があって結果になる事で、それを知ると知らないでは勝ち負けと言う大きな差がでる事を意味していると私は考えます。


彼の第2には、「およそ宇宙のすべての現象は、ことごとく因果(原因と結果)の法則で支配されている。相場もについても同様である。そこで、その中で自分の個性にあった法則を選び十分に研究しておくこと」と述べています。


この部分は桃介の宇宙観が因果(原因と結果)の法則で支配されていると言う見方でこれも相場の神髄で原因から将来の結果を導く法則があるので自分の個性にあった法則を探し出せと言うことだと思われます。


これも第3以降に続き長くなりますので第11話に続きます。


また、これから益々格差が開く事は現在の日本政府の動きや世界的なグローバル化が進む為に止めようもありません。


格差は勤労者世帯と資本を運用する人との差が拡大する事はトマ・ピケティーの「21世紀の資本論」で書かれている通りです。


その格差をなくす為には皆様に現在の状況を知ってもらい労働生産性だけに依存していますと食べるだけがやっとの厳しい状況に転落してしまいますので、労働に依存しない稼ぎ方コツをお知らせしています。


労働に依存しない稼ぎ方は大変ですがリスクに挑戦し勝てるものが結果をだせる世界ですので甘い道のりではありません。


現在は挑戦者が求められる時代です。


成功の秘訣は諦めないしぶとさです。

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