航空自衛隊第15警戒隊福江島分屯基地を表敬訪問!北朝鮮ミサイル発射をどう見る [墨田区議会]
五島市視察2日目は福江島の西端の三井楽町に向かい航空自衛隊第15警戒隊福江島分屯基地を表敬訪問致しました。
ここは日本の国土防衛の最西端と言える場所で歴史上から見ても重要な場所で、ここを守る防人の皆様に感謝の意を伝えたいと表敬訪問をお願い致しましたら快く受けて下さいました。
基地に到着しますと直ぐに北朝鮮がミサイルを発射した事を伝えられました。
7月4日はアメリカの建国記念日ですので、北朝鮮はどうせアメリカは何も出来ないだろうとの読みから挑発的な建国記念日おめでとうと言う皮肉と馬鹿にした発射である事が読み取れます。
この基地の玄関には私を歓迎する看板が立てられており感激きました。
玄関には歴代防衛大臣がこの基地を訪問した事を示す写真が飾られこの基地の重要性を物語っています。
その後司令官室へ案内され、基地の概要を説明してくださいました。
レーダーに関しては大手商社マン時代レーダーシステムを扱った経験があるので見ただけでどの様なものか分かりますが、防衛上の機密もありますので解説は出来ませんがすごいとだけ申しあげます。
これ以下の部分は、指令官は具体的な事はおっしゃいせんが、状況から分かる事は斟酌して解説いたします。
この日北朝鮮のミサイル発射があった関係で、指令官からミサイル防衛やミサイルの危険性について学ぶ事が出来ました。
私も区議会議員と言う立場上、もしも北朝鮮がミサイルを発射した場合区民の皆様をお守りしなければならない立場ですので、先月の第2回定例会でこの問題を指摘し区民の皆様の生命を守る対策を講じる様に求めています。
区長の答弁でも前向きな回答でしたが、危機感いのか未だに徹底されている感じがではありません。
司令官もかなり危険な状況なのに国民が危機感をも持たない点では共通のご認識でした。
そこで、我が国のミサイル防衛で仮に東京がミサイル攻撃を受けた場合、現在のミサイル防衛システムで対応できるのかお伺い致しました。
答えは「Yes」で、北のミサイルが大気圏外に出て落下を始めた頃に迎撃ミサイルが直撃して破壊するそうです。
しかし、問題はその破片が落下して来るが確実で仮に核弾頭だった場合、核弾頭には半減期の長いプルトニウムが使われている為にこれが広範囲にばら撒かれる恐れがあります。
同時に大気圏外で核弾頭が爆発すると高高度核爆発(High Altitude Nuclear Explosion)現象が発生し電磁パルス(Electromagnetic pulse)と呼ばれる波状の強力な電磁波が発生します。
これは人体には害は無いようですが、ケーブル・アンテナ類に高エネルギーのサージ電流つまり瞬時に高圧電流を発生させますので、接続された電子機器などに高圧の電流が流れ、半導体や電子回路がショートして破損してしまいます。
これにより、特に被害が大きいのは通信機器で有線電話も携帯電話も広範囲にわたり使えなくなり、テレビもネットも使えなくなる恐れがあり、日本経済に大打撃を与えてしまいます。
また、北のミサイルは単なるミサイルならその打撃力は限定的な為に、艦船や基地を攻撃するには通常のミサイルの可能性が高いのですが、都市が狙われる場合は核弾頭となる事が予想されます。
その理由は国民の戦意をくじく為に一般市民つまり非戦闘員を狙った大量殺戮を行う為に核弾頭を搭載したICBMを都市に向けて発射される可能性が高いのです。
そこで、不思議な話ですがICBMを迎撃ミサイルが仮に迎撃出来たとしても高度2千メートル地点で核弾頭が爆発すればその下に居る人達は被爆してしまうのではないかと言う事が誰も疑問を持って居ない事です。
例えば、東京の様な頑丈な建物の多い場所に通常のミサイルで攻撃したとしてもその効果は微々たるもので、大量のミサイルが必要になりますが核攻撃は1発で大きな打撃を受けますので狙われる恐れが強いのです。
またミサイルの呼び方で、核弾頭搭載かどうか分かるそうでICBM大陸間弾道ミサイルは、すべて核弾頭を搭載できる若しくは核弾頭搭載のミサイルだと言う事です。
こうした状況から我が国は大変危険な状況にある事がお分かりになるのではないでしょうか。
撮影が許されたのこの部分だけで、これは巨大なレーダーの上で撮影したもので落雷防止用の銅板が張り巡らされていました。
台風3号の影響で厚い雲が重くのしかかってしまいましたが前方は東シナ海です。
つまり付近を航行する航空機やミサイル等を監視して不審な飛行物体があれば近くの飛行場からスクランブル発進して追い払うか、2基の戦闘機で行先を塞ぎ誘導す等の措置を取るそうです。