墨田区平成29年度予算案に見る暮らし続けたいまちや地域力日本一とは何か [山本区長下で進む墨田区の官製談合疑惑の研究]
墨田区平成29年度予算案の第3の重点施策は、「暮らし続けたいまち」とか「地域力日本一」と「住んで良かったまち」とは何かを見てみましょう。
ここには木造住宅耐震化促進助成事業が掲げられており、この制度は既に存在しておりますが、新規に設けられたものを加え拡充される様です。
1概要
耐震性不足の木造住宅の除去費や家屋が倒壊しても一定の空間を確保することで命を守る耐震シェルターの設置費用の一部を新たに助成する。
また、木造住宅の耐震改修にかかる経費の一部の助成率及び限度額を引き上げる。
この部分はすごく良い事が書かれていますが、実際はどうか下記の部分で確認してみましょう。
2内容
(1)耐震化新規助成制度について
○除却費助成〔25,000千円〕(新規)
対象:緊急対応地区内の耐震性不足の木造住宅助成率:費用の1/2(限度額50万円)想定数:50件
ここでは予算は2千500万円しか無く想定は僅か50件限度額は50万円に過ぎません。
○高齢者等の耐震シェルター設置費助成〔1,500千円〕(新規)
対象:耐震性不足の木造住宅に居住する高齢者等助成率:費用の9/10(限度額50万円)想定数:3件
耐震シェルターについては僅か3件しかありません。
(2)木造住宅耐震化促進の助成内容について。
○緊急対応地区の拡大
(北部について、部分的であったものを全域に拡大)
全域に拡大された事は評価できるかも知れません。
○高齢者等が行う耐震診断助成〔2.250千円〕(拡充)
[助成率1/2、限度額7.5万円⇒助成率10/10、限度額15万円]想定数:15件
これは僅か15件の想定でしかありません。
○耐震改修工事に係る耐震改修計画作成助成の拡充〔4.500千円〕(拡充)
[助成率1/2、限度額5万円⇒助成率10/10、限度額15万円]想定数:30件
これは僅か30件の想定でしかありません。
○耐震改修工事助成(緊急対応地区内)の拡充〔43,950千円〕(拡充)
■耐震改修工事助成、主要生活道路沿道の耐震改修工事助成、耐震・バリアフリー改修支援など
○その他〔37,210千円〕
簡易耐震改修工事助成
無料耐震相談等
耐震化普及啓発活動団体補助等
結果的に、「暮らし続けたいまち」とか「地域力日本一」と「住んで良かったまち」と言いながら使われるお金は微々たるもので言う事とやる事の差が著しく、言う程の安全が確保されるのか疑問です。