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墨田区議会第4回定例会最終日!各種議案の採決の前に反対討論を行いました。 [墨田区議会]

20161209-1.jpg9日墨田区議会第4回定例会の会期15日間の最終日を各種議案の採決が行われる前に反対討論を行いましたのでその原稿を掲載致します。

墨田オンブズマンの大瀬康介でございます。

これより、ただいま議題に供されました、議案第94号 平成28年度墨田区一般会計補正予算、議案第106号本所地域プラザの指定管理者の指定について、議案第109号墨田区亀沢保育園の指定管理者の指定について反対の立場から討論を行います。

まず、議案第94号平成28年度一般会計補正予算について申し上げます。

先ず、北斎基金寄付金の1億円の補正についても、高額な寄付者名や寄付額が明らかにされておらず透明性に問題があると考えます。

これまでに50億円を超える北斎美術館関連費用が注ぎ込まれながら、1億円もの基金が積立てられた上に、寄付キャンペーン事業費に5千100万円も使われるなど余りにも過大な費用が使われ、公益と言う概念から大きく逸脱していると私は思います。

議案第106号本所地域プラザの指定管理者の指定については、平成25年10月12日にオープンした本所地域プラザBIG SHIPの1階ロビーのエレベター前には松島みどり後援会婦人部と書かれた胡蝶欄が1ケ月近く公然と置かれて居た事は公共施設の管理者として問題がある事を示唆するものです。

一般社団法人地域プラザBIGSHIPの代表理事は現在、松島みどり後援会の会長を退いたそうです。

しかし、先月総務省が公表した平成27年度の政治資金収支報告書を見ますと、松島みどり衆議院議員の資金管理団体である「みどり会」の会計責任者をしており、地域のコミュニティー施設である本所地域プラザの指定管理者の代表理事が特定の政治団体の会計責任者を行っている事実があります。

更に、平成28年5月30日東京都選挙管理委員会事務局提出された資金管理団体であるみどり会の平成27年度の収支報告書の中身を見ますと、驚いた事に同資金管理団体から松島みどり衆議院議員個人に寄付金と称して平成27年1月8日に1,308,766円が寄付されています。

この事は、政治資金規正法第二十一条の二(公職の候補者の政治活動に関する寄附の禁止)「何人も、公職の候補者の政治活動(選挙運動を除く。)に関して寄附(金銭等によるものに限るものとし、政治団体に対するものを除く。)をしてはならない。」同法に定められている事が分かりました。

しかも、直近の衆議院選挙は平成26年12月14日に執行されており、仮に選挙関係費だとしても、平成26年度の収支報告書に記載されるものと思いますが、選挙が無い平成27年度にこの様な多額の資金が松島みどり衆議院議員個人に寄付されて居る事が分かりました。

更に、同法第二十六条には罰則が定められており「次の各号の一に該当する者(団体にあっては、その役職員又は構成員として当該違反行為をした者)は、一年以下の禁錮又は五十万円以下の罰金に処する」とあり、同法第二十六条一には「第二十一条の二」の記載があります。

この様な公職選挙法や政治資金規制法に関わる政治家及び政治団体との関係が絶ち切れていない一般社団法人地域プラザBIGSHIPと非公募での決定は承認出来ません。

また、この状態では区民の皆様に対する説明責任が果たせませんので、当該議案には反対いたします。

議案第109号 墨田区亀沢保育園の指定管理者の指定について申し上げます。

当該保育園については、平成28年2月10日亀沢保育園民営化計画に関する陳情が出されており、在園児が卒園するまで公営のまま運営して欲しいとの陳情がございました。

その理由は、指定管理者制度の導入が急過ぎる事で、対象園の発表からわずか2年半で民間委託されるもので、ハードランディングと言わざるを得ない点です。

保護者の中には、亀沢保育園が公設公営保育所であることを理由に選択し、子どもを入園させた方もおり、こうした方々への説明責任が充分に果たされているのかも疑問ですので、当該に議案に反対致します。

以上、ご清聴ありがとうございました。

続いて陳情についての討論です。

墨田オンブズマンの大瀬康介でございます。

これより、ただいま議題に供されました、陳情第40号すぐやる課の設置に関する陳情について採択すべきとの立場から討論を行います。

現在の墨田区は区民の皆様の要請に対して迅速に処理される方向にある事を、否定するものではありませんが、まだまだ縦割りの弊害や柔軟な対応と言う面では今回出された陳情で指摘された様な問題がある事は否定できないと思います。

最近の社会構造の変化は見過ごす事は出来ず、区民の皆様の就労状況も大きく変化しており、土日や祭日、閉庁の後の深夜に至るまで、どこかで誰かが働いていらっしゃる当区では、様々な対応が求められ、しかも迅速な対応が必要な場合も多く見受けられます。

こうした社会情勢の変化に伴うひずみを埋める為には、行政サービスの柔軟性は勿論、その隙間をホロー出来るすぐやる課の様な部署を作る必要があると思いますので、当該に陳情は採択すべきだと思います。

以上、ご清聴ありがとうございました。

続いて追加議案に対する反対討論です。

墨田オンブズマンの大瀬康介でございます。

これより、ただいま議題に供されました、議案第117号 墨田区議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例について反対の立場から討論を行います。

議案第117号 墨田区議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例については、改正理由が「諸般の情勢に鑑み」とあるだけで根拠が曖昧であることを指摘いたします。

更に、僅少な変更の割にその事務手続きが増える事が予想ますので、そのコストを考えますと現状を維持し、次回にまとめて行うべきだと考えます。

その他に、議長、副議長、委員会委員長、同副委員長のポストを与党会派等が独占しており、そのポストを一年毎に交代する事でその報酬の恩恵を受けられますが、少数会派で野党の私はその恩恵を受ける事はありません。

これらのポストの報酬額も高く、これを敢えて増やす必要は無いと考えますので、当議案には反対致します。

以上、ご清聴ありがとうございました。


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